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私は新一を抱きしめ、快斗は私を抱きしめ…
風の抵抗を受けながら飛行船に向かって落ちていく私たちの体。
__バサッ!
ハンググライダーが開き、
スピードが次第に安定していく。
そして……
『つ、着いた…!』
…と、安心したその瞬間。
「っと、と、と…!」
『!?』
ハンググライダーが開いたままなので、
風に流されていく私たちの体。
「と、と、と、と…っ!とぁあああ…!?」
「つ、翼、翼!!翼をしまえ!!」
『おぉお落ちる落ちる!!』
「ッ早く翼をしまえ!!」
夢中で快斗にしがみつく新一と私。
「オメーらが邪魔でスイッチを押せねーんだよ!!」
そ、そいうことかー!!
1人で納得していると、「クソッ…」と声を漏らして快斗の懐を漁り出した新一。
「ッあ、オイ!どこ触ってんだ…!」
いや実は、スイッチはそこじゃないんだよ新一よ。
『新一違う、確かこの辺りに……』
「はぁ?な、なんでオメーがそんな事知って…!」
必死になって快斗の腹回りや胸元、
腰回りをサワサワする私たち。
「や、やめろ!アハハハ…!」
「じっとしてろ!!」
「んな事言ったって、くすぐってぇ…!」
あっれぇ………何か色っぽ…………
…とか言ってる場合じゃない、集中、集中…
「今スイッチ押すから!!我慢しろ!!」
『…!あ、これ?』
…手に取ってみるものの、ハンググライダーのスイッチじゃなかった。
もしや、私のと快斗のとで
ハンググライダーのタイプが違うのか…?
「オイ、そこは……アッ!」
『ッ!?』
快斗から変な声が漏れたかと思いきや、
その瞬間。
__ズルッ!
「!!」
『げ……ッ』
「「『わぁぁぁぁあッッ』」」
足が滑り、
飛行船の上を風に流されていく私たちの体。
『し、新一…!そこにワイヤー銃が!』
「くっ…」
快斗の両腕が塞がれている中、
再び快斗の懐に手を突っ込んだ新一。
そして、ロープ銃を取り出し…
パシュッ!と音を立てて放たれたロープが真っ直ぐに飛んでいく。
やがて飛行船のどこかに引っかかったてくれたのか、
私たちの体は宙ぶらりん状態。
ロープを辿って行き、
やっと飛行船に足を着ける事が出来た。
『ぁあぁ…死ぬかと思った…』
先を行く2人の後ろを追う私。
思わず胸を撫で下ろした時感じた手首の痒み。
……痒み??
『…え?』
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時