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___時は経ち。
ヘリに上手く乗り込む事が出来た私たち。
「久し振りね、工藤君!」
「どうも…」
「でも驚いたわ!
コナン君とAちゃんが一緒だったなんて…」
『あー…っはは…』
佐藤さんの隣に新一に化けた快斗、その隣に私。
そして私の膝の上には新一が座ってる。
なんか笑える。((
工藤の中身はキッドなんですけどね。
なんて言えない。
とりあえず苦笑いを浮かべた私。
「オメー、もうちょっと上手く笑えよ…」
『仕方ないだろ!』
新一にツッコまれてしまった。
「佐久島に何か用でも?」
高木刑事が隣なら尋ねる。
「話は後で…飛行船を追ってください!」
「飛行船を追って!」
佐藤さんがそう指示するその影で、
何やら得意げな表情を浮かべた快斗。
っていうか、見た目が新一そのものである。
すごい…。
「いました!!飛行船です!!」
『近づいてください!』
「犯人達に気付かれないように十分高度をとって!」
「了解!」
やぁっと見つけた飛行船…。
新一を窓の外に放り投げた男…、そして哀ちゃんをビンタしたあの女…
お縄につきやがれ…
…なんて、悪い顔でニヤニヤしていると
新一と快斗が苦笑いでこちらを見つめている。
「な?言っただろ?」
「あぁ…Aも危険人物である事は確かだな。」
自信満々に笑った快斗と頷いた新一。
『いやなんでそこだけ息ピッタリなの?』
敵なんじゃねーのかよ。
「風向きと今のヘリのスピードは?」
ツッコミを入れる私を他所に快斗が操縦士に尋ねる。
「東南東、時速200キロ!!」
「…このまま進んで、追い抜いた辺りで飛行船にスピードを合わせてください!」
「…工藤君?」
私たちの意図が読めないとでもいうように首を傾げた佐藤さん。
まさか、私たちがここから飛び降りようとしてるなんて思いもしないだろう。
「…窓を開けてくれ」
『了解』
ヘリが飛行船を追い抜いた頃、窓を開けて手を出し、風の具合を確かめる私たち3人。
「工藤君、Aちゃん…一体何を…」
「それじゃ、ボク達はこの辺で失礼します!」
『ぐえっ』
ベルトを外し新一を抱きしめると、快斗が隣から私を正面から抱いて窓の外へと飛び出した。
「あっ…!!」
思っていたよりも力が強くて “ぐえっ” とか言ってしまった。忘れてもらおう。
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時