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『ってか、暴れんな…!おおおお落ちるだろ…っ』
「オメーは力が入りすぎなんだよ…!
!?ちょ、ばか!!
もうちょっと力緩めろって…!!」
視線を下に向けると、
私の胸元に顔が埋まっている新一。
…あっ。(悟り)
「………おい名探偵、オメー覚えてろよ」
「なんでだよ!!」
『集中しろ!!いや、してください!!』
……といった調子で飛び続けること数分。
ある砂浜へと降り立った私たち。
快斗は私たちを優しく降ろしてくれた。
…やだ、紳士。(キュン)
『…あれ…ここって、』
「佐久島だな」
即答してくれた快斗くん。
なんでも知ってる快斗くん。()
見上げると飛行船はそのまま西へと向かっていく。
『ありゃ…どうやって戻るの?』
「…とにかく、服部にこの事を伝えて…」
なるほど。
西といえば服部くん達。
砂浜を歩き、近くの階段に腰掛けた私。
新一は柵に寄りかかりながら携帯を操作している。
『キッドはこの後どうす……』
振り向いた時、目に入った光景。
一頭のヤギと、それを撫でる彼。
『……。』
見間違いかと思い、
もう一度前を向いて再び振り返ると…
ヤギが快斗の頬あたりをスンスンしている…だと?
『ッか、かぁぁ……』(謎)
顔を咄嗟に覆った私。
これは必死に耐えているのだ。
あの光景の愛らしさに。
「…よォ、服部」
そんな私をジト目で見つめながら
服部くんに電話をかけた新一。
…分かってるから、その目やめて。
「三河湾にある佐久島だ!」
服部くんと新一が何を話しているのかここに居ては何も聞こえないので、取り敢えず 新一の傍に近付いて携帯から漏れた服部君の声を拾う。
「しゃーねーだろ!下ろされちまったんだから…」
《下ろされたァ?》
「実はな、服部…」
それから服部くんに今まであった事を伝える新一。
もちろん、
ここにキッドと共にいる事も伝えてるみたいで。
《なんやとォ!?ホンマか、それ!?》
「あぁ…爆弾と殺人バクテリアとハイジャック犯を乗せた飛行船がそっちに向かってんだよ」
《そ、そりゃ豪勢やのォ…
豚肉、イカ、タコ、ソバのミックスモダン焼きみたいなもんやなァ…》
『いや、何に例えてんねん。』
《おっ、久しぶりやなぁ姉ちゃん!》
私のツッコミが華麗にスルーされてしまった。
ちょっと関西弁っぽく言ってみたんだけど、
どうやらダメだったらしい。
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時