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『あの、腕痛いんですけど…』


「おっと、そりゃすまなかったな」


『……、』




案外簡単に離してくれた。

私は少し警戒しながらも、
彼の後を少し離れてついて行く。



すると、だんだん見覚えのある場所までやってきた。




「ここまで来たらもう分かるかい?」


『はい……どうもすみません…
ありがとうございました』


「良いってことよ」




そう言うと、手を振って去っていった藤岡さん。

…いい人なのか?いや、でも何か違和感が…




『…ま、いっか。』



微かに感じた違和感だし、気にすることない…と思考を放棄した私はそのまま部屋へと向かった。
















部屋に戻ると園子は既に戻っていたようで、
携帯を弄っていた。

ニヤニヤしてるから真さんにメールって所かな?((




「あ!A!どうだった?飛行船内の探索は」


『いや、それが…実はついさっき道に迷ってしまって、思う存分楽しめてない…』


「迷ったの!?あはは!
確かに、戻ってくるのが早かったわね」




大爆笑する園子の後ろの方で、ウェイターに変装した快斗が私に指をさしてバカにしたように笑ってくる。


後でシメる。





「あれ、でもどうやってここまで戻ってこられたの?
迷ってたんでしょ?」



『あ、それなんだけど、
藤岡さんがここまで案内してくれたんだ』



「へぇ〜…さっきはちょっと嫌な感じだったけど、
実はいい人なのかね…」



『あはは…』



それは私も思ったけど。

でも、藤岡さんのあの目を見た時…
一瞬笑ってなかったようにも見えた。

…って、きっと気のせいだ。







園子の隣の席に座ると、
しばらくして蘭が戻ってきた。


…でも少し、浮かない表情を浮かべていて。




『蘭……どうしたの?』


「あ、いや…何でもないよ」


『…そっか』




小声で尋ねると、蘭はすぐに笑顔を浮かべた…けど、どこか様子がおかしい。



…何も無ければいいんだけど。




















「ぷはーッ!最高ォーッ!
お姉ちゃん、おかわり!!」



『……;;』


「ハハハ…おじ様、完全復活ね…」




私たちの後ろの席で豪快にビールを飲んでいる毛利のおじさん。


さっきまでのガクブルは何処に消え去った。





「お待たせしました、デザートのケーキです」


そんな時、トレーに人数分のケーキをのせたウェイター…に変装した快斗から声をかけられた。



「!?」


『(……蘭?)』






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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時

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