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そういや快斗も絆創膏を貼っていて、どうしたのって聞いたら……
“オメーらが飛行船に乗り込んだ時に__” とか何とか言ってた気がする。
「飛行船に乗り込む時なんだけど、あゆみちゃんが転んじゃって…受け止めてくれた作業員の人の腕から血が出てたから…」
『え、そ、それってどんな人?』
「うーん…メガネかけてて、
かなり若かったと思うよ」
『へ、へぇ〜!』
快斗だ。変装した快斗である。
「どうしよう、私が書いたって思われたら…」
「分かんないわよ!どうせ小さい字だし!」
確かに、さっき快斗に会った時見たけどただの絆創膏にしか見えなかったし…
もし気付いたとしても、快斗ならきっとわかってくれるだろう。
トイレから出て階段を登っていくと、
その先で蘭が立ち止まった。
「私、もう一度あの宝石見てこようかな
さっきはみんなが居てよく見られなかったから…」
『!』
私も行きたい…けど、
この飛行船内も色々見ておきたい。
「じゃ、私は部屋に行ってるね?
真さんにメールする約束だから!
キッド様の事は内緒♡」
『あはは…私は飛行船内を探索してくるよ』
「分かった!」
じゃ、後で…と手を振って別れた私たち。
3人とも別の方向へと歩いていく。
そういえば…快斗は今頃何してるんだろうな
盗む前に下見は必ずするから、今頃は宝石の所にでも……あれ。
…宝石の所に行ってるんなら、
蘭と鉢合わせしちゃうよね。
『彼なら特に問題ないよね……』
圧倒的信頼感。()
宝石の事を考えながら歩いていると、
喫煙所の前に差し掛かった。
『…あれ、ここどこ?』
出た、私の方向音痴。
キョロキョロと辺りを見回していたその時。
『…!?』
後ろに誰かの気配を感じ、咄嗟に振り向いた私。
「おぉっと…!」
『…藤岡さん?』
「いや失敬失敬!君、反応がいいね
さすが、かの有名な工藤新一の相棒…って所かな」
『!?』
いや私工藤新一の相棒じゃないんだけど。
寧ろ立場的には彼の敵なんですけど。
ていうか何でそれ知ってんの?
……あ、新聞に載ってたっけ…
そして喫煙室から出てきたばかりなのか、彼からはほのかにタバコの匂いがする。
「もしかして迷ったの?確かに広いもんねぇ、ここ
さ、こっちだぜ」
『あ、ちょっと…』
腕を捕まれ、私を引っ張っていく藤岡さん。
別に腕を引っ張らなくてもいいのに…
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時