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“財閥を標的”
一瞬、その言葉に反応してしまった私。
財閥を標的に、かぁ。
『嫌な予感って大体当たるよなぁ…』
「オメーの勘は特にな」
いや、別にそんな事はないと思うけど。
『…んで、もう準備は完了したの?』
タブレットに表示された次郎吉おじさんの挑戦状を見ながらニヤニヤしている快斗に尋ねてみた。
「もちろん。…ほら、指紋ゲット」
『おぉ…』
ちゃっかり指紋までゲットしてやがる。
さすがだ。
とは言っても、
決行日はもう明日に迫ってるし当たり前か。
今回彼が狙うのは
“
その宝石が写った画像は何度見てもすごく綺麗。
『いいなぁ…綺麗だなぁ…』
「んじゃ、盗ったらオメーにも見せてやるよ」
“…ま、俺らの獲物じゃなけりゃすぐに返すけどな”
なんて言いながらテレビを消した快斗。
『それじゃ、私は明日の準備をして来るから…』
「ん」
赤いシャム猫の予告や細菌についてもかなり気になるけど…
今は飛行船の事だけを考えよう…。
やけにザワザワする胸を抑えながらも、私は明日の支度をする為、一旦自宅に戻るのであった__。
*
*
___8月14日。
ついにあの天空の貴婦人…レディー・スカイをお目にかかれる日がやって来た。
「わぁ〜〜!!トロピカルランドだ!」
「お城が小さく見えますね!!」
窓の外を見下ろしてはしゃぐ子供たちをみて思わず笑みが零れた。
私は今、人生初の飛行船の中にいるのである…。
毛利のおじさんは高いところが苦手だから頑なにこちらへ来ようとしないけど…。
「ねぇ、クイーンやキッドさんはいつもこんな景色見てるのかなぁ…」
『…!』
突然聞こえてきたあゆみちゃんの言葉。
“クイーン” や “キッド”という単語に思わず肩をビクつかせてしまった。
「羨ましいですねぇ…」
「でもよぉ…キッド、本当に来んのか?」
来るさ。
つか、もう中に居るよ…
なんて考えながら、光彦くんと元太くんの会話を窓の外を眺めながらボーッと聞いていると、
「来るわよォ!」
という園子の声に思わず振り向いた。
「次郎吉おじ様のとこに、
ちゃんと返事が来たんだから…ほら!」
そう言って携帯画面を元太くんたちに見せる園子。
私も彼らと一緒になってそれを読んでみた。()
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ぱみ - もうほんとにこのシリーズ大好きすぎてもう死にそうです、、毎回の更新が本当に楽しみです!!これからも頑張ってください(〃▽〃) (2020年10月18日 10時) (レス) id: 0e418c44e6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ゆうみんさん» おぉ……!!ありがとうございます!ナイスアイデアです!!!紺青の拳の後でも大丈夫でしょうか!?是非書かせて頂きますッ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - リクエストは映画瞳の中の暗殺者快斗と彼女ちゃん話してください、彼女ちゃんが記憶喪失になる、お願いします (2020年7月26日 20時) (レス) id: 70259f7c6d (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます!!!!私も業火の向日葵大好きです……ヽ(;▽;)ノご期待に応えられるように精一杯頑張ります!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年7月26日 19時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!次のお話の業火の向日葵は好きな映画なのですごく嬉しいし楽しみです!この作品すごく好きなので更新楽しみにしてます!忙しいかと思いますが頑張ってください! (2020年7月26日 17時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月9日 22時