２１.訪ね人 ページ23
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「やっぱ腹立つ…お前」
『…』
ふんっ、とピンガから顔を逸らすと
彼の体を押しのけてキッチンに移動する私。
緊張しすぎてのどが乾いた。
『別にバーボンとも何も無い。
私、誰にでも股を開くように見える？』
「バーテンダー誘ってたろが」
『…あ、あの時は心が荒んでて……』
痛いところをついてくる…。
元はと言えばこの人が原因なんだけど。
『これでも一途なんだよ、私』
「……ふぅ〜ん？」
ニヤニヤしながらこっちを見てくるピンガ。
私がピンガを好きなことを知ってて
そんな風に接してくるから余計タチが悪いよね。
この色男が。
私のベッドに座ってるのが見慣れない光景すぎて
こっちもついつい凝視してしまう。
『ま、時には諦めも必要なんだけどね』
「…」
目を逸らして呟いた言葉。
未だにピンガからの鋭い視線を感じる。
[ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ…]
『！』
そんな時、突然チャイムが鳴った。
「誰か来る予定でも？」
『ない…バーボンかも』
いや、ここに来るのは大体バーボンかキール、ベルモットくらいしかいない。
この中で1番有り得るのはバーボン。
車と車の鍵を返しに来たのかも。
「俺が行く」
『え!?』
ピンガが誰かの為に行動するなんて珍しい…
だけどピンガも客人同様。
客人に接待を任せる訳にはいかず、
私も彼の後をついて行く。
ドアを開けた先に立っていたのは…
「あれ、まだ居たんですか？」
やっぱり、バーボンだった。
「バーボン…何か用かよ」
少し苛立った口調のピンガ。
いや、ここ私の家なんですけど。
「キティに用がありましてねえ」
「………………」
見つめ合うバーボンとピンガ。
『あのぉ……』
私の存在忘れてない？ここに居るんだけど。
「！キティ、その格好…」
『あぁごめん、昨日のまま＿』
「またやらかしたんですか…？」
『やらかしてねーわ！』
確かにちょっと乱れてるけど
それはさっきの出来事のせいだ。
思い出したらまた恥ずかしくなってきた。
「…オイ
とっとと用件を話せ」
私の前に割り込むと
ピンガはバーボンに詰め寄った。
「車と、車の鍵を……」
ﾊﾟｼｯ!
『…え？』
今、目にも止まらぬ速さで
バーボンの手から私の車の鍵が消え去った。
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ピンガすき！ - 読み返したよっ！大好き！更新停止かぁ………悲しいけどずっと待ってます！！ (10月8日 16時) (
レス) @page26 id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
すい - ウッ……ピンガ…不足…いや今日もフラれた。不足(？)なのか？更新…お願いしまぁぁぁす！(うざくてごめんなさい(>_<))親友の方もお願いします！ (9月29日 7時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - また更新楽しみに待ってます！ (9月29日 7時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 久しぶり見に来たらスッゴい人気出ててビックリしましたw楽しみに更新あるかな〜と見たら無くて少し残念でしたがまた一から読み返して｢これは、人気になるよ！やっぱ何回見ても面白い！＼(^o^)／｣って思いましたwww (9月29日 6時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - まじで大好き！もっと見たい！親友の秘密を知ってしまったの方もっ (9月15日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2023年7月27日 23時
