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ガバッと体を起こして、時計を見ると針は8時過ぎを指していて、ギョッとする。
やっばい、寝坊じゃん…！！
慌てて階段を降りようとすると、運が悪いことに、ちょうど叔母様が上ってくるところだった。
『お、おはようございます…』
「…なに、朝からバタバタうるさい」
二日酔いなのか、こめかみを押さえながら私を見る目がいつもに増して厳しい。
私は横髪をいじりながら、
『ちょっと、寝坊しちゃって…』
なんて、視線を下に向ける。
それに対して叔母様は眉をひそめて私に詰め寄るように階段をツカツカと上ってきた。
「遅刻だなんて、信じられない！学費払ってんの誰だと思ってんの！！！」
『ごめ、なさい…っ』
パァン、と乾いた音がその場に響く。
それと共にじんわりと熱くなる頬。…腫れちゃったらどうしよう。
…ていうか、この時間が無駄なんだってば。
という皮肉は、今口に出してしまったら火に油だし言わないでおく。
「自分の娘育てるだけでも忙しいのに、アンタなんか引き取るんじゃなかった」
『…ごめんなさい…』
「早く行きなさいよ！」
『ひゃ…っ！』
叔母様がぐいっと私の腕を掴んだ拍子に、私の体が前に傾いて足がもつれた。
こんな時なのに、私は悪くないのに、叔母様を傷つけちゃダメだという思考が働いて、体を逸らす。
叔母様は巻き込まなかったものの、そこまで身体能力の高くない私には上手く着地できるはずなく痛々しい音を立てて階段を転げ落ちると地面に体を打ち付けてしまった。
『いっ…つぅ……』
「ちょっと！！」
『ぁ、大丈夫です、ちょっとぶつけたくらいだから…』
「っ…ヘラヘラしちゃって、馬鹿みたい」
そう残して去ってしまった叔母様に、痛む体を起こしてよろよろと顔を洗いに洗面所に入った。
□
『いたた…』
「ちょっと、大丈夫？」
『朝慌ててたら階段から落ちてさぁ…』
「んで遅かったのね？」
ドジった、なんて笑ってると、心配そうな表情の友達が私の顔を覗き込む。
「…ほんと外面だけいいんだから」
『え、なにそれー？』
ニコリといつもの笑みを貼り付けて首を傾げた。
友達は私の心を見透かしたように肩をすくめるとぽすっと私の頭を撫でた。
「ニコニコしてるだけで何も解決しないよー？」
『…それくらい自分で分かってるし』
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星月夜 - 今更ですが面白いです、一味との絡みも気になる……更新待ってます………！ (2019年3月4日 22時) (
レス) id: 83b006a747 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年3月31日 15時) (レス) id: caaeb6c119 (このIDを非表示/違反報告)
まぴこ(プロフ) - 漫画大好き少女さん» そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 9e4a742bcf (このIDを非表示/違反報告)
漫画大好き少女(プロフ) - 面白いです！続きめっちゃ期待してます！頑張ってください！ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 412f05bc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴこ | 作成日時：2018年2月25日 20時
