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『ほんっとうに、感謝してます』
頭を下げる私に、ぎこちなく微笑んだ男の人。
あと数分もすればこの広場は…戦場となってしまう。
くるくると右手で鉄パイプを弄ぶ。
太もものレッグポーチには銃も入ってるし、一応戦闘準備は完璧で、私の周りにいる国王軍の人達と変わらない体勢。
違うのは、私は戦いを止めに、少しでも人を助けるためにいるってこと。
「あ、あれを見ろ…！！」
「クロコダイルがこのアルバーナに現れたってことは…」
「やはりアラバスタ乗っ取りは本当の話なんだ…！」
ざわざわと周りが慌てるように宮殿の方を向く。
もうクロコダイルはここにいる…つまり反乱軍が来て、コーザがこの戦いが無意味なんだと気がつく……。
もう少しだ。
ぶるりと身震いする。
こんな経験、初めてだ。戦いなんて、ましてや死人の出てしまうかもしれない戦い…、正直に言うと怖い。
『んんん〜、お腹痛い…』
緊張やらなんやらでキリキリと痛むお腹。
大丈夫。これさえ終われば、またこの国に平和は…幸せは訪れる。
「っ、チャカ様が…！」
『…！！』
そうだった…！
ここで、チャカ様とクロコダイルで戦うんだった…！！
もちろん…城の中には入れないし、クロコダイルにチャカ様が勝てるわけがない。
私はぎゅっと目を瞑る。
助けに行けば、良かった…。
「悪夢だ…」
「なんてことに！後方にはもう反乱軍が迫ってきてるぞ…！！」
息をゆっくりと吐きながら目を開くと、映ったのは血だらけで倒れるチャカ様と、余裕そうな姿で立っているクロコダイル。
…一瞬、だった。
唇をかみしめて鉄パイプを握りしめる。
私の役目は、これからだ。
「降伏の白旗を！！今すぐ降伏しなさい！国王軍！！」
王女様の声。
周りにいる国王軍が騒ぎ出す。
「そんなことをしたらこの国は一体どうなるんだ…！」
原作を知ってる私だから、落ち着いていられる。
これで、戦争は終わってくれない。
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星月夜 - 今更ですが面白いです、一味との絡みも気になる……更新待ってます………！ (2019年3月4日 22時) (
レス) id: 83b006a747 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年3月31日 15時) (レス) id: caaeb6c119 (このIDを非表示/違反報告)
まぴこ(プロフ) - 漫画大好き少女さん» そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 9e4a742bcf (このIDを非表示/違反報告)
漫画大好き少女(プロフ) - 面白いです！続きめっちゃ期待してます！頑張ってください！ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 412f05bc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴこ | 作成日時：2018年2月25日 20時
