■アルバーナにて ページ11
『んんん、ありがとカルー』
「クエ！」
私に一礼すると、すごい速さで宮殿の方へ走っていったカルー。
確か、ビビから国王に手紙渡すよう頼まれてたんだっけ。
…ていうか、喉乾いたなぁ。
水は買いたいけどお金も無いし、……エースが余計に医者のところなんか連れていくから。
なんて心の中で呟きつつも、髪の毛をくしゃっと撫でたエースの暖かい手を思い出して、きゅんと胸が高鳴った。
『とりあえず、まだ戦いは始まってない…』
今出来ることをしよう。
麦わらの一味の戦いには一切手は加えないけど、反乱を止めるのに協力することは不可能では無いはず。
□
『お金よ降ってきてくれぇ…』
まだ始まっていない戦い。
今のうちに色々と調達したいんだよなぁ。
ぐるぐると考えながらも歩いていると、くらりと目の前が揺れた。
おっと、私の体力が限界に近づいとる…！←
元々帰宅部で、特別体力があるわけでも、暑さに慣れているわけでもない。
許容範囲は越えてる。
…運動は好きな割に体力がないのよ。すぐバテるのよ。寝たら治るやつね。
体力温存のために一旦寝た方がいいかな？
って寝る場所もないじゃん！！
自問自答してると、この暑さに溶けるように瞼が落ちてくる。
ちょっとだけ。
そう自分に言い聞かせて、建物の影に入り込んだ。
□
『ぅん……』
ぼんやりと目を覚ました。
何故か揺れてる目の前に、目を擦りながら体を起こ……
『うわぁあああ！？』
「うお！この小娘起きてやがった！！」
『今起きたんです！！』
「そこ！？」
『おお！おっさんツッコミキレキレ！』
何故かおっさんに担がれている状態。
あれれ、これやばいやつっすか？なに？私さらわれそう？
『なんで私のこと担いでるんすか？』
「見たらわかるだろ？俺ら、海賊だ」
『私そういう答えを求めてたんじゃない』
担がれた状態のまま、冷静に話す。
なんだろう、この世界に来るとこういうのにも慣れちゃいそうよね。
『…こんなことしてる場合じゃない！！反乱軍！国王軍！！』
「うわっ！」
おっさんの背中をバシバシ叩くも、私のことを下ろしてくれない。
…ちょっと手荒だけど、この世界なら許されるよねっ。
『sorry、急いでるんだよね』
ふりこの要素で、思い切り足を振り上げるとおっさんの顔面に膝蹴りを入れる。
こんなの現実世界でやったら問題だな。
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星月夜 - 今更ですが面白いです、一味との絡みも気になる……更新待ってます………！ (2019年3月4日 22時) (
レス) id: 83b006a747 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年3月31日 15時) (レス) id: caaeb6c119 (このIDを非表示/違反報告)
まぴこ(プロフ) - 漫画大好き少女さん» そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 9e4a742bcf (このIDを非表示/違反報告)
漫画大好き少女(プロフ) - 面白いです！続きめっちゃ期待してます！頑張ってください！ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 412f05bc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴこ | 作成日時：2018年2月25日 20時
