居なくならない？ ページ1
ar side
「涼介」呼びです
_*_*_*
「ねぇ見てこれ、凄い良いドラマらしくて借りてきちゃった〜」
一緒に住み始めて1年半、いつもよりご機嫌で仕事から帰ってきた涼介がレンタルしたと言ったDVDをじゃーん、なんて自分で効果音をつけて見せびらかせた。
「おかえり、どんなドラマなのそれ？」
「んーなんか感動モノ？ らしい」
「説明何も見ずに借りたのぉ？笑」
「読んだけど忘れたんだよばーか」
口を少し尖らせながらDVDケースを鞄と一緒に俺が座ってる隣に置いた。
その動作を見ながらムッとした顔も可愛いな、なんて思う。
「あ、DVD見る前に風呂入れば？ 明日も仕事じゃなかったっけ？」
「えー、朝風呂するわ」
「朝風呂したらはげるってさ」
「うるせぇ好きな時間に入らせろ」
「なんかカッコい」
あ、と呟き涼介が冷蔵庫からコーラのペットボトルを取り出す。
「コーラあったんだ」
「あれ、気付かなかったの？」
「だってお前があんまり冷蔵庫の中いじるなって言うから」
「お前触るとろくな事ねぇもん」
そう言いながらコーラを取りに行ったその足でコップを自分の分と俺の分2つ食器棚から取り出し、机の上に置く。
そのまま口付けて飲もうよ、と言ったら馬鹿じゃねぇの、と顔を赤くしながらバッサリ切り捨てられた。
ケースからDVDを出してプレイヤーの中に入れて、ニコニコしながら「あー楽しみっ」なんて言いながら荷物を退かしてポスッと俺の隣に座る。
あからさまにお目目キラキラさせて。
仕事場では稀にしか見せないそんな顔にキュン。
なんていうか…彼氏の優越って感じ、？笑
「もー！涼介マジ可愛いー！」
「わ、何だよ急に！！ くっつくなって！！ドラマ始まるから！」
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作者名：クルキ＆おまめ。 x他1人 | 作者ホームページ：あっとまーくじゃんぷ。
作成日時：2019年5月13日 22時
