らく ページ18
河井side
あー、やっちゃった。
まだガキのやつに手出した。
昴「怖かったです。」
「んー?ごめんごめん」
昴「河井さん...なにしはったんですか?なんで、死刑囚に?」
まぁ、話してもええか。
.
あれは、十年前。
話力が達者やった俺は、地元の公民館で芸人として仕事をしていた。
まぁ自分で言うのもなんやけど、顔は別に悪くなかった。
だからか知らんけど、女の子がほいほいついてきた。
悪い気はしてなかったから、女の子がついてきててもほっといた。
『ゆずるさーん!』
『かっこいいー!』
ただ、ある日、俺は酒に酔っ払った勢いで近所の家の塀を壊してしまった。
謝って、すぐにその事件は消えたと思った。
でも、その事件をある女の子が
Twitterで出した。
まぁ、炎上。
別に、そこで怒ったわけちゃう。
その後や。
『この事件、炎上してますね!これじゃあ芸人の仕事、とられますよーー』
これが困った。
俺は別に無くなっても良い。
コンビを組んでいた。
相方の稲田に迷惑がかかる。
それが1番困った。
『私、芸能事務所の社長の娘なんですよー!簡単にこういう事件もみ消せますけど...広げる力もあるんですよ』
こいつはアカン奴や。
こいつを野放しにしたら、俺達の仕事どころか相方にも影響が出る。
『...ッ!?くっ、あ...か、ハッ』
気づけば殺していた。
『あ、は...はは』
情緒不安定ってやつか
なんか、もういいや。
そう思って片っ端の女の子の電話にかけて、家に来て貰って、殺した。
そいつらには、まぁ、あんまり恨みは無いけど。
殺したんやし、1人も3人も変わらんやん。
『はぁ、ははっ...ははは』
_8年後死刑執行_
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作者名:ひはーい | 作成日時:2018年12月19日 21時