おにいちゃん ページ13
昴生side
病死課は、毎日人おるなぁ。
忙しいわ。
「ふぅ...え、」
一休みをしようといすに腰をかけた時になにか、見たことのある顔が前を通った。
いや、そんなわけない。
あいつなわけ...ない。
渚「あ、もしかしてあんた、じさつ?こっちやで」
近くに居た渚が、“そいつ”をじさつ課に連れて行った。
妙に胸騒ぎがする。
ついて行こう...。
川「昴生??堂々とサボるなよ〜」
「すいません!すぐ戻ります!」
.
渚「ここに、名前と死んだ理由と...あれ、あんた、」
?「なんですか?」
渚「いや、なんでも」
?「ここは、元死刑囚ばっかりですね。働いているの。お兄ちゃんもおるんかなぁ。」
“お兄ちゃん”
それが、俺のことなら、なんでお前はしんだんや。
お前のことを助けたのに、なんで...
「おい」
?「にいちゃ...」
渚「亜生、三十歳。睡眠薬を大量に含みじさつ」
なんで、やねん...。
亜「ごめんっ、にいちゃん...俺、助けて貰ったのに...。」
「俺の死刑を無駄にするなよ!
なんでやねん、なんで死ぬねん...。」
渚「死んだ理由、書いてくれる?」
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作者名:ひはーい | 作成日時:2018年12月19日 21時