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きいた ページ26

Aside


「そんなことがあったんですね」


聞いてしまった。川西さんのこと。

私、一方的に突き放したじゃん。

しかも、パニックになるまで。


本当の嫌な奴って、私。


川「Aちゃん...。」


また、悲しい、幼い目で見つめてきた。


「さっきは、すいませんでした。」


一礼して、成仏の扉へと今度こそ向かおうとした。
その時、後ろから声が聞こえた。


川「Aちゃん!ありがとう!」


なんで、意味が分からない。

ただの、迷惑客だった私にお礼の言葉。

何もしてない。


川「俺、寂しかった。寂しがり屋やねん。やから...一緒に成仏してくれへん?」

「「え!?」」

渚「ちょっと、いきなりすぎる。え、今からですか、?」

川「そう」


突然のことに皆が固まる。


川「やっぱ、アホらしいなぁって。もう、誰かを恨むのは辞めよっかなって。」

昴「それは...」

河「賢志郎はそれでいいんか?」


私は、川西さんを見つめる。


川「うん!」


とびっきりの良い笑顔だった。

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作者名:ひはーい | 作成日時:2018年12月19日 21時

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