俺らの人魚姫

朝ご飯 ページ4

Aside


自分の家で食べる朝ご飯


慣れない環境で食べる朝ご飯は
お世辞にも美味しくない。

わたしの大好きなフレンチトーストを
つくってくれたけど

味が全くしなかった。


なんで、こんなことになったの？

誰が悪いの？私？


だめだ、考えていくにつれて
訳分かんなくなる


ﾄﾐｰ「仕事は心配しなくていいから。
俺が仕事場に『しばらく実家に帰るそうです』て伝えといたから」

ｶﾝﾀ「今日からは安心して俺らと住めるからね！」


何が安心して住めるの

怖すぎるよ。

助けてよ。


「な、なんで、外に出ちゃいけないの？
なんで、閉じ込めたりするの？」


聞いてはいけないことだったのかな？


ふたりの目の色が一気に変わった



ﾄﾐｰ「そんなの決まってるじゃん。
誰にも触れさせないため」

ｶﾝﾀ「Aの可愛さを誰にも知らせないため」


いくら幼馴染みだからって。

そりゃ、23年一緒にいたら恋心だって出来るけど

これはいくら何でもおかしい。


「あ、ケータイ」


そうだ、ケータイ使えば助け呼べるよね

.

ﾄﾐｰ「あ、ケータイは没収」

ｶﾝﾀ「連絡されたら困るから」





これから地獄の生活が始まる

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