眠れない夜にはキスをしよう ページ15
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『…ん…っ…』
KC「…どうした…？眠れない？」
年末が近づき、ライブも少しだけ期間が空いて、自宅でゆっくりできる時間もそこそこ取れていた。
Aの作ってくれた料理を食べながら、自分の作った日本酒を飲んで、いい気分でベッドに入った夜だった。
途中で何度も起きて、ケンチさんを起こしちゃったら嫌だから、と断るAを、一緒にいるときぐらい側にいさせてと頼み込んで、ここ最近は同じベッドに寝ている。
この夜も同じで、Aを後ろから抱きしめて、お腹を撫でながら眠りについていたが、苦しそうに息を吐くAに気付いて、目が覚めた。
KC「お腹痛い？」
『…ん…大丈夫…』
上体を起こしてAの顔を覗き込むと、弱々しく微笑んで、そう言う。
けれど、うっすらと瞳に涙が浮かんでるのも見える。
KC「…病院、行こうか…？」
『…あ、違う…それは、大丈夫…なんだけど…』
KC「…どうした？」
もぞもぞと動き出したAに、慌てて後ろから抱きしめていた手を解放する。
その瞬間に、息を吐きながら、くるりとAが向きを変えて、俺のシャツの胸元をキュッと握る。
『…やっぱり、こっちがいい…』
ふわっと、安心したように微笑むAが色っぽすぎて。
妊娠してからまた大きくなった胸元が、横向きに寝ているAのパジャマの隙間からチラリと覗いたことも合わさって、思わず興奮してしまう。
『…ふぅ…っ』
シてる最中のように、大きく、息を吐くAは、俺の我慢も知らないで誘うかのように、小さな手を動かしていく。
まだ上体を起こしたままでいた俺の首の後ろに手をかけて、ゆっくりと引き寄せると。
『…お腹が重くて苦しかったの…』
KC「…あ、手…ごめん！本当にごめん！」
『ううん…代わり、じゃないけど…けんちゃん…頭、撫でて欲しいなぁ…』
横になった俺にぴったりとくっついて、甘えたように言うから。
KC「…チュー、してくれたら…いっぱい撫でてあげる。」
少しだけ意地悪すれば。
『…もう、しょうがないなぁ…』
呆れたように笑いながら、細い腕で引き寄せて、何度も何度もキスをした。
その間に、小さな頭を、少しだけ赤くなった頬を、沢山撫でれば、嬉しそうに微笑むAが薄目に見えて、幸せを感じる。
もうすぐ父親になるのに、いつまでたっても、Aに恋をして、何度だってAが欲しくなる。
そんな変な自信を抱きながら、また眠りについた。
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ユキ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます(*^^*) (2021年9月30日 21時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
rhszh(プロフ) - 更新ありがとうございます！早速読みました！最高です！お誕生日おめでとうケンチさん！ (2021年9月30日 0時) (レス) id: e78e4a67b5 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - にゃんちゅうさんの小説大好きで何回も読んでいます！赤ちゃんも産まれてこれからどうなっていくのか続きが楽しみです！ (2021年4月9日 0時) (レス) id: 1cb6a41e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - キャー(／▽＼)♪ (2020年9月30日 7時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
きくりん(プロフ) - あらあらケンチさん鋭いですね。啓司さんとケンチさんの中が悪くなりませんように (2020年9月7日 0時) (レス) id: 97f67c1a4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんちゅう
| 作成日時：2018年12月16日 0時
