Granatapfel … ＊8

たくさんの荷物 ページ13

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KJ「は？そりゃケンチが悪い。離婚だ、離婚。」
KC「いや、もう解決したから(笑)」
TE「陸さん、やるねぇ〜！」
AK「まだまだガキだと思ってたけど、しっかりしてんだなぁ…A、相手間違えたかね。」
KC「は？間違えてませんから！」
TE「俺はやっぱガンちゃんとAちゃんのツーショットが好きだったなぁー。2人まとめて可愛いっ！ってなっちゃう感じ？」
NS「それ分かります！創作意欲湧くっていうか…絵になるんだよなぁ…ガンちゃんとA…」

久しぶりのセカンドでの会議をするということで集まったものの、初っ端からAの話でイジられる俺。

KC「…いや、そろそろ俺の心も折れますよ？！」
SH「ん？てことは、Aにまだまだ曲作り付き合ってもらってもいいんですよね？！」

ニコニコと話を聞いていたかと思ったら、掴みかかる勢いで、思い出したかのように俺に聞いてくる将吉。
その後ろには大きく揺れる尻尾が見える。

KC「…いや、程々にしてよ…？」
SH「任せてくださいって！」
AK「任せろって意味が分かんねーし(笑)」

ウキウキと鼻歌なんて歌い出す将吉は、ソロツアーが決定していて。

春に発売されるアルバムの楽曲制作も行なってる最中だった。

KC「…ライブに出すとかやめてよ？！もうこりごりだから！！」
KJ「あー、登坂と公開浮気したやつね。」
KC「いや、違うから。」
AK「今度は将吉と公開浮気かぁ。」
KC「させないよ？！」
SH「埼玉は7月なんで、大丈夫ですよね？」
KC「子育て真っ只中だから！ダメ！やめて！」
SH「なんだー、残念。」

ニヤニヤとしながら俺をイジるメンバーは、とことんドSだと思う。

それでも、帰り際には大量の荷物を持たされて。

『わ、てっちゃん、デカフェのコーヒー豆くれたよー！アキラくんもいっぱいお菓子くれたー！』
KC「あとでティータイムね。」
『ねっさんの選ぶ写真集は間違いないよね。あー海行きたくなっちゃった。』
KC「あったかくなったらね！」
『あ、この間啓司くんと話してたアロマ！やっぱりいい匂い…』
KC「そうだね。」
『将ちゃん、またいーっぱい譜面送ってきた(笑)』
KC「任せろって言ったくせに…」

そのどれもがAのための贈り物で。

セカンドにとって、どれだけAが大切で、愛しい存在なのか思い知る毎日で。

『けんちゃん、重かったでしょ？いつもありがとうね。』

ふんわり笑って、やわやわと腕をマッサージしてくれるから、こんな役目もいいかな、とか思ってしまう。

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