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いつまでも甘えられたい ページ12

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KC「陸と、いっぱい話したんだって?」
『…そのことなんだけどね…私、お仕事すぐに休むって…やっぱり想像できなくて…』

スタッフさんの運転する車に一緒に乗り込んで、家へと向かう中で、話を切り出した。

彼女に言わせようとする、ズルイ自分が出てきてしまったけれど、ゆっくりゆっくりと話し始めた彼女の手を握る。

『…陸ちゃんに言われて、スタッフさんに大切に思われてるって感じたし…けんちゃんに、どれだけ愛されてるのかって…改めて分かったの。だから…みんなの気持ちも尊重したい…。』

ギュッと握り返された手は、俺の何倍も小さくて。

『…でも、お仕事も大切にしたい…だから…引き継ぎも兼ねて、もうちょっと働かせてもらいたいの…。疲れたときは、ゆっくり休ませてもらって…その時に備えたいって…思ってます…が…どう、ですか…?』

不安そうに眉をハの字に下げて、恐る恐る聞いてくる彼女が可愛らしくて、愛しくて。

思わず、笑ってしまう。

KC「…俺ね、まだまだ子どもだったわ。」
『…?』
KC「誰かに取られるくらいなら閉じ込めてしまえって…俺だけの物にしてしまえって…自分のことしか考えてなかった。」

膨らみつつあるお腹をそっと撫でると、ぽこん、とチビがお腹を蹴る感覚があった。

KC「…Aが歌って、ピアノ弾いて、たくさんの人と話して、笑って…大好きなこと、無理なく続けてることがAのパワーにもなると思うし、何より…チビにとって、これ以上ないくらいの胎教になるよ。」

俺の言葉に相槌を打つように、ぽこん、ぽこん、と、チビの動きを感じた。

KC「だから、AはAの好きなようにすればいい。」
『…けんちゃん…』
KC「…Aは弱音吐くのが苦手だし、困ったときとか…人に頼るのも苦手だから、周りは休めとか、色々言うかもしれない。けど、それはAのことが大切だから…元気でいてほしいからってことを忘れないでほしい。」

ぽこん、ぽこん、と、チビの動きを感じる。

KC「…コイツも、そうだそうだーって言ってる(笑)」
『…けんちゃん、ありがとう…』
KC「…男はいつまで経っても、好きな女の子には甘えられたいし、頼られたいものですよ、Aさん?」
『…じゃあ…今日はギューってして寝たいです、健一郎さん?』

「…もー!我慢なりません!イチャイチャは家でしてください!!!」

スタッフさんに怒られながらも、可愛い彼女と、そのお腹の中のチビと。

幸せな時間だと思った。

たくさんの荷物→←醜い自分が浄化されていく



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ユキ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます(*^^*) (2021年9月30日 21時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
rhszh(プロフ) - 更新ありがとうございます!早速読みました!最高です!お誕生日おめでとうケンチさん! (2021年9月30日 0時) (レス) id: e78e4a67b5 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - にゃんちゅうさんの小説大好きで何回も読んでいます!赤ちゃんも産まれてこれからどうなっていくのか続きが楽しみです! (2021年4月9日 0時) (レス) id: 1cb6a41e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - キャー(/▽\)♪ (2020年9月30日 7時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
きくりん(プロフ) - あらあらケンチさん鋭いですね。啓司さんとケンチさんの中が悪くなりませんように (2020年9月7日 0時) (レス) id: 97f67c1a4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2018年12月16日 0時

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