Granatapfel … ＊6

お渡し会 ページ7

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AK「ちゃんと内緒にしてきた？」
『…うん。レオラちゃんと京都行ってくるって言ってある。』
TE「それ、ケンチめっちゃヘコんでたよ(笑)クリスマスなのに会えないって(笑)」

コソコソとアキラくんとてっちゃんにくっついて、ある場所へと向かう。

スタッフさんに案内されて、到着したのはケンチさんのお渡し会会場。

「もうスタンバイされてるので、いつでも行けますよ！」
AK「Aは俺の後ろに隠れて！」
『え？！ちょっ…え？！』
TE「あ！ケンチさんだー！」
AK「本物だー！」

2人に流され、アキラくんの背中にくっついて、てっちゃんに背中を押されながら進むと、笑いながら、テーブルに崩れ落ちるケンチさんが見える。

AK「ちょちょちょ…どうしよう？！」
TE「うわー！本物だー！」
AK「Aちゃん、どうしよう？！」

グッとアキラくんに背中を押されて一歩前に出ると、目を見開いて驚くケンチさんがいた。

『…いい…先に行きなよー！』

妙に照れ臭くて、アキラくんとてっちゃんに先に行くように促して、再びアキラくんの背中に隠れる。

AK「…やだやだやだやだ。どうしよう！手洗えない！」
TE「ありがとうございまーす！」

アキラくんと握手し、2人に本を手渡すと、満面の笑みでこちらを見つめるケンチさん。

TE「ちょっと、この子緊張しちゃって(笑)」
AK「ほら、早くー！」

2人に引っ張られるようにケンチさんの前に立つと。

KC「…いつもありがとうございます。」

テーブル越しにそっと手を取って、優しく握りしめてくれる。
その手のあたたかさと優しい笑顔に、胸がきゅーっとなる。

『…大好き、です…』
KC「…？！」

小さな声で呟いた言葉に、ケンチさんが頬を赤く染めて、片手を口元に当てる姿がチラリと見えた。

AK「私も大好きですー！」
TE「私も私もー！」

2人の声にその場が笑いに包まれる。

AK「Aちゃんはケンチさんの隣ね！」

写真を撮る時に、アキラくんに促されてケンチさんの隣に立つ。

そっと腰に手を回されて、抱き寄せられる。

AK「…肩組んでいいですかー？(笑)」
TE「組もうー！」
KC「熱血(笑)」

横からぎゅうぎゅうと距離を詰められ、ケンチさんとの距離がより一層縮まる。

KC「…ありがとね。」

アキラくんの方に顔を向けていたケンチさんが、正面に向き直るとき。

そっと、私の頭上に口づけるように、優しく囁かれたのは、2人だけの秘密…かな？

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