ぼんやりと… ページ22
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AK「撮影、順調?」
『…あ、うん…順調!』
TE「何、今の間(笑)」
『ちょっとボーッとしてた(笑)』
ライブの合間に個人の仕事を詰め込んでいる今は、ライブの日にしかメンバーに会わないことは当たり前のようになりつつあって。
TE「ケンチ、最近全然会えてないってこの前嘆いてたよ。」
AK「何?別居?」
『…泊まりのロケが多くて…ていうか、別居って…(笑)』
ケンチさんも例外ではなく、前回の横浜公演から1日も会わずに過ごしていた。
AK「…登坂、大丈夫?」
『…スタッフさんもいるし…大丈夫、大丈夫!』
こっそりとアキラくんに尋ねられたとき、そう答えたのは、本当に何もなかったから。
そう、自分では思っていたのだけれど。
KJ「…A、これどういうこと?」
会場入りするなり、固い表情で、静かに、啓司くんは雑誌を差し出すと、隣にいたアキラくんも、その誌面を覗き込む。
AK「…は?」
KJ「…二股、密会って…どういうこと?」
開かれたページには、臣さんと向かい合って、見つめ合う私がいて。
困ったような表情で、でも、どこか愛しいものでも見るような優しい表情で。
ぼんやりと、あぁ、あの時か…とどこか他人事のように思っていた。
臣さんとカフェで待ち合わせていたこと。
話の内容。
そこから
臣さんが、私に迫っていること。
私も断りきれずに浮気し続けているのでは、ということ。
そのまま2人でホテルへ入って行ったこと。
真実が、少しずつ曲げられて、文章になっていた。
KJ「…何やってんだよ?!」
NS「啓司さん、落ち着いて…」
KJ「お前、浮気どこじゃねぇんだよ?!不倫だろ、これ!?」
ボーッと誌面を見つめていた私の肩を掴んで、無理矢理に視線を合わせた啓司くんは、今まで見たこともないくらいに怖い顔をしていて。
KJ「…よりによって、なんで登坂なんだよ…」
『……』
悲しそうに眉を下げて、呟いた言葉に、何も言えなくて、ぼんやりしたまま、啓司くんを見る。
KJ「…違うって言えよ!」
痺れを切らした啓司くんは、手近にあったテーブルを蹴り飛ばし、私から離れていく。
啓司くんが、離れていく。
KJ「…登坂ぶっ殺してくる…」
NS「啓司さん!今日!ライブ!これから!」
伸ばした手は、啓司くんには届かなくて。
怖い顔で出て行こうとする啓司くんを、ねっさんが必死に引き止めているのも他人事みたいで。
KC「…わ、何?啓司、どうした…?」
ケンチさんを見た途端、視界が歪むのを感じた。
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moe(プロフ) - いつもRayで寂しくなるので泣きそうになります笑笑 なのでこの小説でも泣きながらRay聞きながらで大忙しでした笑笑 (2018年6月7日 23時) (レス) id: 45fcd2e128 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ユキさん» 三代目、テレビ出まくってますね〜!アルバム関連で、ちょいとヒロインちゃんと三代目さんを絡ませようと企み中なので、お楽しみに…。EXILEもアルバム発売に合わせて、テレビ出て欲しいですね( ; ; )!!切実に!! (2018年6月7日 23時) (レス) id: 1961de09fc (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - moeさん» LastGoodbyeを聴きながら読むと、どよーん( ; ; )とするかもしれないので、注意です(笑)また次の約束があるよ!と言ってくれているようなRay…セカンドさんたちの笑顔と合わせて、大好きな曲です( ; ; )! (2018年6月7日 23時) (レス) id: 1961de09fc (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 今日三代目アルバム出ましたね今月はTV出演増えて嬉しいですねまたEXILEメンバーのTV出演増えて欲しいですね(〃艸〃) (2018年6月6日 11時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 次読むときはLastGoodbye聴きながら読んでみますね! ライブのニコニコ笑顔思い出したら泣けますよね…(ToT) (2018年6月6日 0時) (レス) id: 45fcd2e128 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2017年12月26日 1時