Granatapfel … ＊6

癒しの時間 ページ18

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『…え？！ご両親いらしてるんですか？！』
TE「そりゃ地元だからね(笑)」
AK「ほら〜お姑さんにご挨拶〜」

ケンチさんとてっちゃんの地元、横浜でのライブの終演後、ケンチさんのご両親が来ていることを知り、慌てだした私を茶化すようにてっちゃんとアキラくんが絡んでくる。

『ど、どうしよ…汗だく…！』
KC「大丈夫(笑)もう帰ったって連絡きたから(笑)」
『え、ご挨拶…！』
KC「いいって(笑)お休みの日にゆっくりお茶しながら会いたいって言ってたから、またタイミング合わせて会いに行こう？」
TE「ケンチママ、Aちゃんのこと大大大好きだもんね(笑)」

ケンチさんとてっちゃんのフォローに少しだけ落ち着いて、ケンチさんから教えてもらった、彼のお母さんのLINEにメッセージを送る。

すぐにピコン、と音を立てて受信したメッセージは、かなりの長文で。

KC「ほら(笑)大丈夫でしょ？」

横から覗き込んだケンチさんが、ニッコリと笑いかけてくれる。

『…お母さん、優しい…』
KC「Aのこと、親子揃って大好きだから(笑)」
KJ「タイキちゃんたち来たよー？」
『タイキちゃん！！！！会う！！！！』

横から肩を抱いて、少しだけ甘い雰囲気になりかけた時。
タイミングを図ったかのように啓司くんが割り込んできて。

『わー！ファンタみんなで来てくれたんだね！』
「Aさん、ピアノまじ良かったです！！！」
『もータイキちゃん、大好きー！』
AK「…A、ファンタと関わりあったっけ？」
『VBA、審査員で見てたもーん。ボーカル2人は息子みたいな感覚です。』
「Aさん、全然そんな歳じゃないですから！」
AK「ふは(笑)なんか微妙なフォロー(笑)」
『…ポジティブに受け止めるわ、タイキちゃんの言葉だもの…』

アキラくんと、ファンタのみんなで一緒に写真を撮っていると。

「Aさーーん！」
『わー！ガールズ勢揃いでありがとう！』
「もう、Aさん可愛くて、カッコよくて…忙しくて死にそうでしたー！」
『…うん、ユズちゃん…とりあえず生きてて良かったよ…』

大興奮の女子たちに囲まれて、女子校気分を味わったり。

この賑やかさが、映画の撮影で張り詰めてた気持ちを、和らげてくれたんだ。

TE「…ほんと、後輩からも愛されてるね。」
KC「…うん。ストイックで、努力家で。それを自慢したりもしない。後輩にも敬意を払いながら、指導もしたりして…ほんとすごいよ。」
TE「…それ、惚気？」
KC「…まぁね(笑)」

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