踊る人 ページ10
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Jr.EXILEの活動に向けて、ランペとのリハーサルが始まった。
『…リーダー?』
「そう。玲於と2人で、どうかなって。」
突然湧いて出てきたJr.EXILEのリーダーの話。
『…玲於は?』
「やるって。ホント大人になったよな、アイツも。」
『玲於は昔から大人だよ。』
マネージャーさんとクスクス笑いながら、そんな話をしている。
玲於「…うるせーな、やるかやらないか早く言えって。」
そんな2人の会話に耐えきれず、ツッコむと、Aはニヤニヤと笑って答える。
俺の顔は多分、真っ赤になっていると思う。
『やるよ(笑)やるやる、玲於と一緒なら頑張れる。』
玲於「…足引っ張んなよ?」
『…お前もな?』
けらけら笑いながらポン、と肩を叩き合う。
玲於「…キツかったらちゃんと言えよ?」
『んーん、大丈夫。頑張る!』
Aは不安げに、それでも笑顔で答える。
俺が続けて何か声をかけようとすれば、端の方で固まっていたランペに呼ばれてしまう。
翔平「Aちゃん!ちょっと!」
『お、何々〜?!』
翔平「ちょっと一緒に踊ってくださいよ〜!」
『…え、翔平と?(笑)』
翔平「いや、私なわけないじゃないですか!海青とですって!」
海青「ちょっとツアーのイメトレっていうか…」
海青とリキヤくんと話し込みながら、フリを習っていくAの顔つきが、どんどんと真剣な表情になっていく。
あぁ、この表情が好きだ。
携帯をいじりながらも、横目でその姿を確認する。
隼「…見たいなら見ればいいじゃん(笑)」
玲於「…うるせぇなぁ…」
誰かの携帯から安っぽく流れる音に合わせて、海青とAが踊り出す。
ガタイのいい海青と、小柄で華奢なAはデコボココンビながら、ジャズダンサーとして息もピッタリで。
2人とも長い手足を存分に活かして踊る姿に。
時折、触れ合って、照れ臭そうに微笑み合う姿に。
軽々とアイツを持ち上げて、技を見せる姿に。
隼「顔に出すぎ(笑)」
玲於「…うるせぇ。」
隼「嫉妬丸出しだかんね?!」
玲於「してねぇわ!」
隼「俺と踊れって言えばいいじゃん!」
玲於「そうじゃねぇし…」
俺もAとペアダンスをしたい、というよりも。
玲於「…アイツの魅力、引き出してやれるのって…ランペの奴らなのかなーとか、思った…」
あんなに表情豊かに踊って、周りを惹きつけるAが、どこか遠くに行ってしまう気がして、少しだけ怖くなった。
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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています!続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです!引き続き、更新を心待ちにしております! (2020年10月11日 23時) (レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…? (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
冬 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります(笑)あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です!ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年6月10日 0時