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君だけが分かってくれればいい ページ34

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陣くんや神谷の予想に反して、さいたまスーパーアリーナのサプライズ出演も無事に終わった。



会場には仕事で来られなかった大樹ちゃんを除いて、Jr.EXILEのメンバーが勢揃いしていた。

Jr.EXILEでも紅一点になるけれど、良くも悪くも、女として特別扱いをしないメンバーたちに囲まれて、歌って踊れる自分はすごく幸せだと思える。



全員で集合写真を撮り終えて、ホッと一息ついて楽屋に帰ろうとしたところで、世界さんに声をかけられる。

世界「元気そうで安心した。」

『…え?』

世界「大樹が心配してたから。なんか、悩んでるんじゃないかって、わざわざ電話してきたよ。」

『大樹ちゃんが…?』

世界「アイツはアイツで忙しいのに、本当に周りのことよく見てるよ。大樹だけじゃなくて、Aも。」

『…いや、私は別に…』

世界「…よーく周りの動きを見て、亜嵐の顔色伺いながら、ここにいる。」


にこやかに話していた空気が一変して、背筋が凍る。


世界「…俺もよく見てんだよ?」

『…うん。よーく見てますね…』

世界「…亜嵐と、なんかあった?」

『…別に、何も…?』

世界「…常にアイツの顔色伺って動いてんの?」

『…そんなつもりないですけど…』

世界「無意識なんだ。」

冷静に紡がれる言葉一つ一つが、どこか攻撃的にも聞こえて、顔が俯いていく。

世界「いや、ごめん。責めてるわけじゃないんだけど…」


世界さんがそんな人じゃないとは分かってる。


世界「ただ、Aはそのままで心地いいのかなっていうか…Aの気持ちはどこにあるのかなって。」


優しさから、オブラートに包んで声をかけてくれてるのだって分かってる。


世界「まどろっこしいの嫌だから言うけど、Aは傷つくことから逃げて、そうやってぬくぬく守られて、穏やかに過ごしてるつもりだろうけど、何の解決にもなってないし、その裏で傷ついてる人もいるんだよ。傷つくことを恐れてたら、何も変わらない。そのことだけは忘れないで。」



それでも。



『…世界さんには分かんないよ…』



どれだけ怖い思いをして、いっちゃんを選ぼうと決めたか。

誰にも分からない。

いっちゃんだけが、分かってくれればいい。



世界「…あのさ、」

『ごめんなさい、早く帰らなきゃいけないんで…着替えてきます。』


そんな風に思って、世界さんの忠告も受け入れなかった。

弟たちへの思い→←さいたまサプライズ



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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています!続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです!引き続き、更新を心待ちにしております! (2020年10月11日 23時) (レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…? (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります(笑)あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です!ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年6月10日 0時

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