弱い自分 ページ18
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『…声優?』
「そう。監督直々に、涼太とAに是非って。」
涼太「天真爛漫なサーファーの女の子って、そのまんまAだね。」
『それを言うなら、正義感が強くて、影でコソコソ努力してる男の子だって涼太くんそのものじゃん。』
「だからオファーが来てるんです。」
Battle of tokyoに向けたリハが少しずつ始まり、リーダーの玲於を中心に、各グループとの打ち合わせが始まっていた。
主に玲於がパフォーマーチームのリーダー、私がボーカルチームのリーダーと割り振って、玲於が総リーダーとして動いてくれている。
普段各グループのリーダーを務めている亜嵐くん、力矢さん、陣くん、大樹、世界さん、日高くんには色々と協力してもらっていて、なんとか自分自身は動けている現状だった。
そんな中でのこの話に、驚くとともに、こんな自分でいいのだろうか…と思い悩むこともあって。
『…なんか、中途半端になっちゃいそうで…怖いんだ。』
亜嵐「…考えすぎてない?」
ついつい亜嵐くんに頼って、亜嵐くんの部屋に訪れてしまう自分も、情けなく思う。
『…考えすぎ、なのかなぁ…』
亜嵐「シンプルに、Aがやりたいのか、やりたくないのか…どうなの?」
『…うーん…』
うんうんと唸っていると、ソファに隣同士で座っていたところを、亜嵐くんが動き出す。
亜嵐「分かってるくせに。」
『…自信ないんだもん。』
亜嵐「Aの演技も、声も最高だって…分かってるから。」
私を後ろから抱え込むように、座り直した亜嵐くんが耳元で囁く。
『…ん…っ…』
亜嵐「…Aはやりたいの?やりたくないの?どっち?」
『…っ…やり、たい…っ…んっ…!』
耳を甘噛みされて、脚や胸のあたりを、亜嵐くんの大きな手が這い回る。
亜嵐「…Aちゃん、ヤリたいって…エ ッチだなぁ…(笑)」
『…ちがっ!』
亜嵐「正直で良い子だったから、ご褒美ね?」
ソファに押し倒されると、スルスルと服を脱がされて、あっという間に身体中に亜嵐くんが口付けていく。
あの日。
大阪で、しっかりと樹への想いを確かめたはずだったのに。
亜嵐「…っなんか、今日締めすぎじゃないっ…?」
『…ぁっ…あ…やっ…んぅ…っ!』
簡単に、繋がって、感じてしまう自分が。
どんなに流されやすくて、どんなに弱い人間なのか。
この先、深く深く思い知ることになるなんて。
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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています!続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです!引き続き、更新を心待ちにしております! (2020年10月11日 23時) (レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…? (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
冬 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります(笑)あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です!ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年6月10日 0時