褒められたい私 ページ38
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リハの行われていたスタジオを飛び出して、樹を探すと、そう遠くない部屋の前に佇んでいるのを見つけた。
陣「…樹？」
声をかけると、ハッとしたように、顔をこちらに向ける。
その視線は、キョロキョロと宙を舞う。
陣「…樹、大丈夫か…？」
樹「…あ、と…」
陣「…A、会えたんか…？」
その名前を出せば、グッと眉間に皺を寄せて、顔を伏せる。
樹「…どこ行ったのか分かんなくて…もう、戻ります。」
そう言って、無理やり笑う樹に、違和感しか感じなくて。
1番近くの部屋の扉に手を掛けようとすれば、綺麗な樹の手に、腕を掴まれる。
樹「…ダメです。」
力強い手とは反対に、弱々しい声が響く。
もう一度、扉に向き直り、小さな小窓の向こうを覗き込む。
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別室に運ばれると、近くの椅子に降ろされる。
亜嵐「…A？飲み物買ってくるから、ちょっと待ってて？」
そう言って、離れようとする亜嵐くんの手を、ギュッと握りしめる。
亜嵐「…A？」
『…ゃだ…っ…行っちゃ、や…』
自分でも驚くくらいに弱々しい声で、そう言えば、亜嵐くんもそばに座って、もう片方の手を握り返してくれる。
亜嵐「…行かないよ？俺は。Aを傷付けることなんて、絶対にしない。Aが望むなら、ずっとずっと隣にいる。」
まっすぐに瞳を見つめて、そう言ってくれる亜嵐くんに、荒くなっていた息も、少しずつ落ち着いていく。
亜嵐「…おいで？」
隣の椅子に座った亜嵐くんに導かれるように、彼の肩に手をかけて、彼の膝に跨るように座ると。
亜嵐「…いい子だね、A。」
もっと、もっと褒められたくて。
もっと、もっと、【私】を認められたくて。
『…あ、らんく…っ』
縋るようにキスすれば、応えるように舌を絡めてくれて。
あまりの気持ち良さに吐息を漏らせば、待ってましたとばかりに、リハ着のシャツの中を、亜嵐くんのゴツゴツした手が這う。
『…ぁっ…んっ…！』
亜嵐「…気持ちいい？(笑)」
『…きもち、い…っ…』
亜嵐「…もっと気持ちよくなりたい？」
『もっと…？』
亜嵐「…Aが欲しいもの、全部あげるよ？」
亜嵐くんの言葉に、恥ずかしさなんて忘れて、少しだけ腰を浮かせて、ソコに擦り付けるように、腰をくねらせる。
亜嵐「…ふは(笑)ヤバイね、A…」
そう言って笑った後、下着をズラして繋がり合う。
ここが、どこかなんて。
誰かが、見ているなんて。
何も考えていなかった。
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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています！続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです！引き続き、更新を心待ちにしております！ (2020年10月11日 23時) (
レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…？ (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
冬 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか？ 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります（笑）あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…！ (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です！ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい！ (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんちゅう
| 作成日時：2019年6月10日 0時
