俺の好きな人 ページ3
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亜嵐「やー、ますます可愛くなったよねぇ…最近。」
親戚のおじさんかのように、Aの撮影を見つめながら言葉を発する亜嵐くんに、若干の苛立ちを覚える。
亜嵐「スタイル良くなって、めっちゃ色気も出てきたよね〜。メイクのおかげもあるんかね?」
白々しい。
亜嵐「恋でもしてんのかね。」
Aが亜嵐くんを好きだなんて秒で分かるのに。
2人っきりで食事に誘われても、熱っぽく見つめられても、抱き合っても、この男はAの気持ちに気付いていないのか、気付いていても見ないフリしてるのか。
亜嵐「玲於、やっと告白したとか?」
俺の気持ちには気付いてるくせに、そうやってAのことをいつも傷つける。
こっちだって知っている。
玲於「…亜嵐くん、今日もアイツと寝るの?」
あぁやって、アイツが熱っぽく見つめて誘った夜は、亜嵐くんと2人、同じベッドに入ることを。
亜嵐「…さぁね。その時の雰囲気かな?」
もう子どもじゃない。
そのベッドの上で、男と女、何をするかなんて分かってる。
【どうしようもなく辛かったり、寂しかった時に】
【あったかく包まれたら】
【好きになっちゃうんだよ】
イケメンで、アイツより大人で、誰にでも優しくて。
アイツが好きになるのなんか当たり前だ。
そう言い聞かせてきたけれど。
その想いを、ずっと一緒にいた俺に向けて欲しいなんて、ずっとずっと前から思っていたことで。
玲於「…あんまり泣かせないでよ?」
亜嵐「え?ガンガン鳴かせるつもりだったけど?」
玲於「…バカじゃないの?!」
遠くでコロコロと表情を変えながら、ポーズを取っていくAを見つめれば。
こちらに視線を送って、妖しげに微笑む彼女がいて。
一個しか変わらないはずの年の差なのに、気付けば彼女がずっと先に進んでいるような気がして、ギュッと胸が痛くなる。
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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています!続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです!引き続き、更新を心待ちにしております! (2020年10月11日 23時) (レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…? (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
冬 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります(笑)あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です!ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年6月10日 0時