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楽屋に帰ってきた樹は、いつも以上に無口で。
海青にAさんのことを問い詰められても、無視を決め込んで、ふらりと逃げて行ってしまった。
苛立つ海青にライブの準備を促す陣さんを見ながらも、俺は、動けずにいた。
リキヤ「…ほれ、ライブがあるんだから。いつまでもボーッとしてないで、やることやれ。」
リキヤさんが気遣って、声をかけてくれたのだということは分かる。
分かってはいるけれど。
健太「…リキヤさん…」
リキヤ「ん？」
健太「…俺のせいっすか？Aさんが…泣いてるのも…怪我してるのも…」
見たこともない、暗いオーラを放つ彼女が、頭の中から離れなくて。
思わずリキヤさんに尋ねてしまう。
リキヤ「…健太のせいじゃないって言えば、お前は満足するわけ？」
健太「…そういうことじゃなくて…」
リキヤ「他の奴が悪いって、その言葉待ってんの、ズルくない？」
健太「…違う！」
思わず大声を出した俺に、楽屋に残っていたメンバーが驚いて振り返る。
リキヤ「…なら、お前はお前の、今やるべきことを全うしろ。何の準備もしないで、ステージに立って、満足いくパフォーマンスが出来なかったら、来てくれたファンの皆さんにも失礼だ。」
その言葉に、いそいそと楽屋を出て行く他のメンバーを見ながら、俺はまだ、リキヤさんと向かい合っていた。
リキヤ「…怪我するぞ。」
そう言って、リキヤさんも出て行こうとした。
健太「……あーっ！もう、分かんねーし！」
考えても、考えても、頭は整理できなくて。
健太「Aさんが好きだ、一緒にいたい、愛してる、Aさんが笑ってくれれば俺は頑張れる…それじゃダメなんですか？！」
気持ちばかりが溢れ出す。
健太「周りに何言われようと関係ないっていうか、お互いの気持ちが通じ合ってれば乗り越えられるし、周りも認めてくれるもんじゃないんすか？！」
リキヤさんは、いきなり大声を出した俺に驚きながらも、静かに耳を傾けてくれる。
健太「…逃げずに支えるとか、覚悟とか分かんねーけど…俺は、RAMPAGEもAさんも大好きだし、愛してるから…どっちも諦めないし…手に入れた後も一生捨てないし！それじゃダメなんすか？！」
言い切った俺を見て、リキヤさんは呆れたように微笑んだ。
リキヤ「…うるせぇなぁ。」
そう言って、俺の背中をバシンッと叩く。
リキヤ「…行けよ、Aさんのとこ。絶対笑顔にさせてこいよ。」
その言葉を受けて、俺は廊下を走り出した。
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ゆあ - 切ないです、、 (2019年6月18日 0時) (
レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆあさん» めちゃくちゃお久しぶりの更新になってしまってすみません！ちょっとずつ進めてますので、またどうぞいらしてください♪ (2019年6月10日 23時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - めちゃくちゃ久しぶりです！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆあさん» ちょこっとずつの更新ではありますが…どうぞお楽しみください☆ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆずさん» リキヤさんにはやっぱり健太さんを締めていただかないと…！そして、突然のチャラいっちゃんに変貌ですみません（笑）いっちゃんに荒らしてもらいますよ〜！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんちゅう
| 作成日時：2019年2月9日 1時
