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結局、リキヤくんを始め、陣くん、陸くん、山彰くん、瑠唯くん、いっちゃん、翔平くん、海青くん、そして神谷くんの9人がイベントに来ることになった。

もっとも、リキヤくんと陣くんは子守役、なんだろうけど。

『…じゃあ、エントランスでコレ、渡してくれれば入れるから。気をつけて来てね。無理せず、疲れたら帰っていいから。』
リキヤ「了解です。クラブとか久々だから、みんなめっちゃテンション上がってますよ。」
『いやー…リキヤくんたちの知ってるクラブイベントとはちょっと違うかもしんない。それに、いっちゃん達なんてクラブ、行ったことないっしょ?』
リキヤ「だからこそ、俺と陣くんです。」
『パパとママだ(笑)』

笑いながら、この後のことをリキヤくんと打ち合わせをして、大きなウッドベースを背負って、会場を後にする。


「Aさんっ!」


関係者入口の警備スタッフさんと挨拶を交わし、まさに、入口を出ようとした時に、名前を呼ばれて振り返ると。

『…いっちゃん。どうしたの?』
樹「いや…んー…と…お腹、空かない?」
『…え?(笑)』
樹「や、これ…ケータリング、詰めてもらったから…あ…でも…電車ですか?」

綺麗な包みを、おずおずと差し出しながら、不安そうに話すいっちゃんが可愛らしくて、ありがたく、その包みを受け取ろうとしたとき。


「A。」


外から、聞こえるはずがない声が聞こえてくる。

嘘だ。

そう思って、そちらを振り向くと。

「久しぶり。」
『…なん、で…?』
「予定が早まって、さっき帰国した。今日、これからイベントなんだって?相棒抱えて電車じゃ大変だろ?車借りてきたから送るよ。」
『…え…?でも…』

そっと隣に立って、何でもないように、私の頬に触れ、そう言って笑った彼は、チラリといっちゃんに視線を送る。

「…そちらは?」
『…今、ライブでサポートに付かせてもらってるアーティストさん。藤原樹くん。』

ぽかん、としているいっちゃんに、彼は、そっと右手を差し出すと。

「どうも。Aがお世話になってます。」
樹「あ…いえ、こちらこそ…」

受け取りそびれた包みを、いっちゃんは持ち直して、彼と握手を交わす。

「じゃあ、行こうか。」

挨拶もそこそこに、慣れた手つきで私の肩から大きなウッドベースを奪い取り、そのまま私の肩を抱いて歩き始める。

途中、振り返ろうとすると、グッと肩を掴む手に力が込められ、振り返ることを制するように、こめかみに、口付けられた。

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ゆあ - 切ないです、、 (2019年6月18日 0時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆあさん» めちゃくちゃお久しぶりの更新になってしまってすみません!ちょっとずつ進めてますので、またどうぞいらしてください♪ (2019年6月10日 23時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - めちゃくちゃ久しぶりです! (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆあさん» ちょこっとずつの更新ではありますが…どうぞお楽しみください☆ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆずさん» リキヤさんにはやっぱり健太さんを締めていただかないと…!そして、突然のチャラいっちゃんに変貌ですみません(笑)いっちゃんに荒らしてもらいますよ〜! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年2月9日 1時

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