敵か?味方か? ページ4
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ーーー山王街
荒らされた街中を、山王連合会が少しずつ片付けていると、ダンとテッツとチハルが慌てた様子でコブラの元へと駆け寄ってきた。
「コブラ!」
「…どうだ、何か分かったか?」
「あいつら…DOUBTです…」
「それだけじゃない…見たこともない輩も居ったらしい。」
「…また家村会の奴らじゃねぇのか?」
「…まだ、そこまでは…」
「…くそっ!どうなってんだよ…!」
苛立った様子でヤマトが振り返ると、1人の男が、こちらへと歩み寄ってきた。
「…西郷…てめぇ、何しに来た。」
「あぁ?…派手な喧嘩があったって聞いたんでな。様子見に来てやってんだろ。」
「…様子見じゃねぇだろ、この野郎…無名街が燃えてんだよ…」
「てめぇ、警察だろ!おい!…ちゃんと捜査しろよ…」
「あれ…?お前ら、前に言ったよな?てめぇらのことは、てめぇらでやるんだろ?」
舐めるように、ニヤニヤとヤマトを見ながら、こちらに歩みを進めると、西郷は言葉を続けた。
「他の輩が居座らねぇように、商店街の治安を守る?おぅ…結構なことだ。」
「…おい、舐めてんのか?」
「…無名街が燃えたのは、事件だって…証拠でもあんのか?あんな場所でも人のもんだ。勝手に集まって、街なんか作っちゃって。RUDEは家族を守る、とかぬかしてるが、結局は?てめぇらが暮らす場所、守りてぇだけだろ。Rascalsは繁華街のケツ持ち。鬼邪高は看板?達磨は…祭の利権か?…そんなくだらねぇもん守るために動くほど、警察は暇じゃないんだよ?しかし、まぁ…そろそろ潮時じゃねぇのか?こんな貧乏商店街にいつまでもしがみついて…何になるのかって言ってるんだよ。」
「…おい…今、なんつった…?」
ペラペラと話し続ける西郷に、黙っていられなくなったヤマトが詰め寄ると、ニヤニヤと笑いながらヤマトの胸元に手を伸ばして、宥めようとする西郷。
「おうおうおう…すーぐ怒る。大人になりなさい?」
ヤマトがその手を思いっきり振り払うが、軽くあしらわれ、西郷はその場を後にした。
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麗 - もう更新はされないのでしょうか? 最初から一気に読ませてもらいましたがとても続きが気になります。更新されるの待っていますね。 (2019年5月12日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2017年12月24日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮夢叶(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2017年8月6日 16時) (レス) id: 556da1689c (このIDを非表示/違反報告)
白濱ゆあ(プロフ) - 更新楽しみにしています!!!頑張ってください(*^^*) (2017年6月12日 3時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2017年3月13日 0時