検索窓
今日:17 hit、昨日:19 hit、合計:160,727 hit

MVのこと (HEATWAVEのこと続きです) ページ10

.



無理矢理約束を取り付けたものの、少し状況が変わってきた。


翔平「Aちゃんとこの大福、MVデビューしてたな!」

慎「相変わらずブサイクだったなー」

陣「それAに言うたら絞められんで?笑」


俺らの数日後に公開されたGENEさんのMVにAの愛猫、大福が出演していた。

それはもう、可愛い顔をして、なぜか玲於さんに撫でられていた。


樹「…なんで、玲於さん…?」


Aがその役回りをしているのならまだ納得できる。

大福も大福で、簡単に他の男に懐いてんじゃねーよとも思う。
オスだけど。


翔平「最近玲於さんとAちゃん一緒にいること多いよなー。」

陣「この前も2人でコンビニいて、仲良くアイスじゃんけんしとったで?」

慎「…2人とも、それ禁句っす…」


GENEさんが仲が良いことは知っている。

Aももちろん、メンバー全員と仲が良いことも分かっている。

それでも、TRIBEのツアーで2人の立ち位置がやたらと近いことが気になっていた。

定位置が近いのだから、仕方ないとは思っていても、やたら近くでベタベタしているのは納得いかない。


翔平「…Aちゃん、男性ダンサーと踊ってたけど、あれお前、知っとったん?」

慎「…あ、それも禁句…」


1番納得いかないのは、A自身も男と踊ったMVのことを何も言ってこなかったくせに、俺に怒っていることかもしれない。


翔平「お互い様じゃん!!!」

陣「まー、Aは今までも散々いろんな男とイチャイチャ踊ってきてるやん?海青もベタベタ触りまくって踊っとったし。」

樹「…人の彼女を尻軽みたいに言うのやめてもらえます?」

慎「ガチギレしてるじゃないですか(笑)」


束縛はしない方だと思っていたけれど、現状忙しくてなかなか会えてない(しかもプチ喧嘩中だ)からこそ、仕事とはいえ、ベタベタ触っている他の男が気に入らない。


健太「…余裕そうに見えて、意外と必死なんだ(笑)」

樹「…悪いですか?」

健太「いーや。色気には程遠いようなAちゃんでも気になるんだなーって(笑)」

海青「えー!意外とAちゃん、出てるとこ出てるし、ふわふわに柔らかくて、視線とかもめっちゃ色っぽいですよ?!」

陣「何で海青が答えてんねん!」


とりあえず海青には蹴りを入れて、やいやい言ってくる翔平や健太さんはシカトして、久しぶりに彼女の家へと向かった。

MVのこと その2→←HEATWAVEのこと その2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (172 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1758人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2021年5月29日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。