MVのこと (HEATWAVEのこと続きです) ページ10
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無理矢理約束を取り付けたものの、少し状況が変わってきた。
翔平「Aちゃんとこの大福、MVデビューしてたな!」
慎「相変わらずブサイクだったなー」
陣「それAに言うたら絞められんで?笑」
俺らの数日後に公開されたGENEさんのMVにAの愛猫、大福が出演していた。
それはもう、可愛い顔をして、なぜか玲於さんに撫でられていた。
樹「…なんで、玲於さん…?」
Aがその役回りをしているのならまだ納得できる。
大福も大福で、簡単に他の男に懐いてんじゃねーよとも思う。
オスだけど。
翔平「最近玲於さんとAちゃん一緒にいること多いよなー。」
陣「この前も2人でコンビニいて、仲良くアイスじゃんけんしとったで?」
慎「…2人とも、それ禁句っす…」
GENEさんが仲が良いことは知っている。
Aももちろん、メンバー全員と仲が良いことも分かっている。
それでも、TRIBEのツアーで2人の立ち位置がやたらと近いことが気になっていた。
定位置が近いのだから、仕方ないとは思っていても、やたら近くでベタベタしているのは納得いかない。
翔平「…Aちゃん、男性ダンサーと踊ってたけど、あれお前、知っとったん?」
慎「…あ、それも禁句…」
1番納得いかないのは、A自身も男と踊ったMVのことを何も言ってこなかったくせに、俺に怒っていることかもしれない。
翔平「お互い様じゃん!!!」
陣「まー、Aは今までも散々いろんな男とイチャイチャ踊ってきてるやん?海青もベタベタ触りまくって踊っとったし。」
樹「…人の彼女を尻軽みたいに言うのやめてもらえます?」
慎「ガチギレしてるじゃないですか(笑)」
束縛はしない方だと思っていたけれど、現状忙しくてなかなか会えてない(しかもプチ喧嘩中だ)からこそ、仕事とはいえ、ベタベタ触っている他の男が気に入らない。
健太「…余裕そうに見えて、意外と必死なんだ(笑)」
樹「…悪いですか?」
健太「いーや。色気には程遠いようなAちゃんでも気になるんだなーって(笑)」
海青「えー!意外とAちゃん、出てるとこ出てるし、ふわふわに柔らかくて、視線とかもめっちゃ色っぽいですよ?!」
陣「何で海青が答えてんねん!」
とりあえず海青には蹴りを入れて、やいやい言ってくる翔平や健太さんはシカトして、久しぶりに彼女の家へと向かった。
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2021年5月29日 1時