HEATWAVEのこと ページ8
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隼「おっは……何アレ?」
玲於「あー、喧嘩したんだとよ。」
『してません。怒ってるだけ。』
隼「(それを喧嘩と言うんじゃ…)」
全員でのリハーサルでスタジオに集合すれば、妙に不機嫌なAが、ぶすくれた顔で柔軟をしていた。
(怒っていようが、めちゃくちゃ身体は柔らかい)(凄い)
玲於「樹がMVで女とイチャイチャしてたのが気に食わないんだとよ。」
隼「…あの曲の感じなら、あんなもんじゃない…?」
『…あんな…裸みたいな格好で…?アレが普通??』
玲於「いや、お前も裸みたいな格好で踊っとるやん。」
『…そうじゃなくて!』
呆れたように言う玲於と、反論しようと必死なAが喧嘩に発展しそうで少し焦っていると。
龍友「そりゃ、自分の彼氏のあんな顔やら裸やら全世界に配信されたら嫌な気持ちになるよなぁ…」
亜嵐「自分の男にベタベタ触られんのもいい気しないよねぇ…」
Aにベタ甘な2人がポンポンと頭を撫でながら話しかければ、眉を下げて素直に頷くA。
『…いっちゃん、すごくセクシーだったから…』
口を尖らせながらも、どこか恥ずかしそうに小さな声で本音を呟き始めるAは正直贔屓目なしにかわいくて。
『…あんな…ベタベタしたり…飛び乗ったり…したことないから…嫌だっていうか…ズルいって思った…』
隼「いや、Aさん、あんた結構赤裸々なこと言ってるからね????」
龍友「あー、やばい。俺としよか?」
玲於「バカじゃないの?マジでそれはない。」
亜嵐「めちゃくちゃガチトーンwww」
やいやい言い合っていると突然Aが動き出して。
玲於「…は?や、ちょっと待て!」
あぐらで座っていた玲於に向かい合うように乗っかって、慌てる玲於を少しずつ押し倒していくA。
ジッと玲於を見つめながら、玲於の身体にそっと小さな手を這わせ、垂れ下がった長い髪を片側に寄せるように頭を動かした後、首を傾けながら玲於を見つめるAの顔は、見たことないくらいに色っぽくて。
玲於「…マジで無理!」
玲於も顔を赤く染めながら半身を起こしてAの腕を取る。
身長もあまり変わらない2人だから、玲於が起き上がれば自然と2人の顔が近づいて。
色白の2人が見つめ合う姿は絵になるなぁ…と、思わず携帯で撮影する。
玲於「撮るな!お前もいい加減にしろ!」
『隼、後でその写真いっちゃんに送っておいて〜!』
悪い顔したAさんには従う他ないのです。
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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2021年5月29日 1時