Ripples 番外編(仮) (ページ31)

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再会を果たす？ページ31

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「よくやってくれたね。もういいよ。」

そのたった二言で終わりを迎えた、この生活。

夏喜「…もっと、何か…こう…」

『…何だろ…何か…ね…』

あんなに泣いたのに、こんなにも呆気なく、もういいって言われるのかと。

モヤモヤとして、うまく言葉にできなかった。

玲於「…何だと思ってんだよ…」

『…まぁ…無事に鎮静できたなら、良かったよ…』

夏喜「本当にすいませんでした。」

『いや…こっちこそ…』

玲於「いや、2人とも被害者だかんな？」

玲於が、お疲れ様会と称してなっちゃんと私にコーヒーとスイーツを用意して、スタジオで簡易お茶会を開いてくれた。

玲於「…それで？樹には？」

夏喜「…Aちゃんの口から聞きたいだろうから、俺からはまだ…」

『…何か…緊張して…』

玲於「いや、早く言え？」

早く会いたい、謝りたい気持ちはあるものの、どこか気恥ずかしくもあって、LINEの一つも送れていなかった。

玲於「樹のネチネチ会いたいメッセージ来てんだろ？さっさと既読つけて返信しろ。」

夏喜「なんすか、それ(笑)」

玲於「ちょっと壱馬に連絡取れねーけど、メソメソLINEの通知は確認してるって言ったら、樹の一言LINEが止まんねーの。」

夏喜「必死っすね(笑)」

玲於「…そんだけ、樹はAのこと真剣なんだなーって、俺らは感心したけどな。」

普段は面白がってからかってくるくせに、端々に樹と私のことを認めてくれていることを感じるから、安心して、何でも話せる。

『…このまま、何もなかったように振る舞って…色んな人を傷つけちゃうんじゃないかって…不安もあるし…いっちゃんも…嫌な気分になるんじゃないかって…』

玲於「ならんやろ(笑)」

ネガティブな気持ちも笑い飛ばして、ポジティブに変えてくれる。

玲於「最初のBOTんときだって、色々あったけど…ずっと一緒にいたんだから…樹のこともっと信じてやれよ。」

夏喜「…やっぱり、俺から言いましょうか？キッカケじゃないけど…やっぱり俺らのせいだし…」

玲於「いや、それは違う。完全に事務所のせいだから。」

『そう、なっちゃんたちは悪くないよ！』

玲於「ランペ、今日は東京にいるっしょ？もう家突撃したれ！」

夏喜「なんなら、一緒に行きますし！」

玲於「…いや、それはちょっと誤解招くから辞めとけ！」

『…もー！勝手に話進めないでよ！』

強引さもあるけど、うじうじ考えてしまう私にはちょうどいい関係なのかもしれないね。