HiGH&LOW (ページ7)

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ASAHINA GARAGE

ヤマトの自宅でもあるガレージにて作業をしていると、ピンクの特攻服に身を包んだ苺美瑠狂の連中を背に、母親が帰宅した。

「ありがとね。」
「「「「うっす！！！！」」」」

ガレージの入り口で母親が礼を言うと、苺美瑠狂は一斉に頭を下げた。

「ババァ！晩飯なに？」
「ババァじゃねぇわ！人の顔見たら飯飯言いやがって！」
「なんだと！散々息子に働かせといて！」
「うるさい！お前の晩飯なんか抜きじゃ！」
「…またパチンコ負けたのかよ？！」
「うっせぇ！」
「ババァ！」
「ガキ！」
「おい！てめぇ、寿子先輩に向かって何言ってんだよ。」

自宅へ繋がる階段を登っていく母親との言い合いを続けていると、苺美瑠狂の総長純子がヤマトに向かって突っかかっていく。

「あぁ？」
「親に向かってババァとか言ってんじゃあねぇよ！」
「「言ってんじゃねぇよ！！」」

ヤマトが振り返ると、明日香が続き、ツインタワーが復唱するように続けた。

「…分かったよ、悪かったよ…」

その勢いに圧され謝罪するものの、ぶつくさ呟きながら作業を再開した。
純子はその姿を見守るように、少しずつ、バイクの陰に隠れながら移動していく。

「…つーか、早く帰れよ！」
「はぁ？！つーか客だよ！」

純子からの視線に気づき、ヤマトが声をかけると、慌てながらも来客を伝えた。

ヤマトが振り返ると、そこには学生服の男が佇んでいた。