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DINER ITOKAN
「今度の金曜！久しぶりに湾岸流さないか？」
カウンターのスツールに腰掛けたヤマトが提案すると、Aの隣に座ったコブラが嬉しそうに振り返りながら、その提案に賛成する。
「おぉ！いいなぁ！」
ノボルもにこやかに2人の様子を見ていたが、何も言わずに、気まずそうに俯いてしまった。
「…ノボル、たまには遊ばないとバカになるぞ？」
「あぁ…でも、その日は…」
コブラが無理矢理な言い分で説得しようとすると、ノボルは言葉を濁して答えた。
「いいよ、行ってきなよ！」
「…いいの？」
「うん！」
ノボルの隣に座ったミホに、笑顔で声をかけられ、許可を得るが、申し訳なさそうな表情をやめないノボルは本当に優しい人だと思った。
「なになになになに？！俺らが、超悪者みたいじゃんかよ！」
『や、2人の約束無しにさせて、完全に悪者じゃん！』
「うるせーよ、A！」
ヤマトがノボルに絡みながら言ったので、Aが答えてやると、ヤマトは八つ当たりとばかりにノボルにヘッドロックをかけ始めた。
「バカ！おめぇ、ヘッドロックがちげぇよ！」
変なところにムキになり、コブラもノボルに技をかけ始めた。
その姿を笑顔で見守るミホにAは近寄って、声をかけた。
『じゃあさ、その日は私たちも女子会しようよ！』
「お、いいねぇ！」
「女子会…？」
『ミホも、たまには私達とゆっくりお茶しよ！大学終わったら、連絡ちょうだい？準備して待ってるから！』
「うん…！」
思いつきの提案だったが、ナオミも乗り気で答えてくれ、更に、嬉しそうに笑ってくれたミホを見て、こっちまで心が温かくなるようだった。
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作者名：にゃんちゅう
| 作成日時：2016年10月19日 7時
