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60話 ページ13

「A!」

「あっ…」

北根高校が去った後、安心したのか足の力がフッと抜け私はその場にしゃがみこんでしまった。

駆けつけてきた片桐君に支えられなんとか立ち上がる事ができたが足が震えていて上手く立てない

「怖かったな…」

「うぅ……」

片桐君の優しい笑顔に目が潤む

私は本当に…いつから涙腺が…弱く、、、

こんなに守ってもらってばっかりの自分が情けなく感じる

「助けに来てくれてありがとう…ございます…」

「智司!俺達もずらかった方がいい!」

「あぁ、A行くぞ」

「!?」

軽々私を抱き抱え外に走り出す。
片桐君を先頭に開久の生徒も次々と倉庫を出た

「良かったな冬木!智司にお姫様抱っこされてもらって」

「……うん」

心臓が爆発しそう

まさか片桐君にお姫様抱っこされる日がくるなんて…
さっきまであんなに最悪だったのに幸せだ

ありがとう、神様










「ほら、怪我した所見せてみろ」

言われるがまま素直にさっき殴られた所を見せると片桐君は軽く舌打ちをして私の頬に触れた

「……腫れてるな」

ドキドキしながらもジッと彼を見つめてしまう

片桐君、こんなに私の事心配してくれてる…
私は大丈夫なのに

「片桐君は怪我ないの?」

「無傷」

「ほんと?」

「あぁ、」

確かに見た感じ目立った傷跡とかは見当たらない

「…良かった…」

あの後警察から逃げきれた私達は家の近くの公園で休んでいた。

小さな公園だからか近所の子供たちがあまり此処で遊んだ事は見たことがない

ここで遊ぶくらいなら学校で遊んだ方がいいって弟も前言っていた気がする

「悪かったな。」

「え!?なんで片桐君が謝るの!?」

「Aを危険な目に合わせちまったから」

「私は大丈夫ですよ!それに片桐君助けに来てくれて凄く嬉しかったんです…!」

「そうか」

「…?」

スッと片桐君の手が私の髪を耳にかける

「……痛くないか?」

「あ、、、だ、大丈夫です!このくらいすぐ治りますよ!」

びっくりした

キスされるかと思った……

「でも一応腫れが引くまで冷やしとけよ」

「は、はい!」

私の頭を撫で彼はフッと笑った

「帰るか、家まで送る」

「え!あ、そうですね…」

もう帰るのか…
もうちょっと片桐君と一緒に居たかったな…

「おぶってくか?」

「も、もう歩けます!!」

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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (2022年7月8日 9時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 続きがとっても気になって毎日見に来てしまいます(笑)楽しみにこれからも待ってます! (2021年11月16日 23時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼の星 - おもしろい!おもしろいです!続きも楽しみにしてます! (2021年5月19日 18時) (レス) id: ecdffb4487 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - SINGさん» 嬉しいコメントありがとうございます!私も今日俺は片桐君推しなので仲間がいて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2021年5月4日 12時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
SING - 最近今日から俺はに再熱し始めまして…!特に片桐智司推しているので、この小説はとても好きです(*^o^*)これからもがんばってください! (2021年5月4日 9時) (レス) id: 7677a5e234 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさこ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年1月20日 18時

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