恋愛疾患2 【ダイヤのAヤンデレ】

55話 ページ11

栄純「A、ちょっといいか？」

一時間目も終わり二時間目が始まる10分休憩の間、
教室に戻った私を待っていたのは怖い顔をした栄純だった。

A「え…」

明らかに怒っている…。
あ…栄純のメール無視したから？

栄純「話があるんだ。」

そう言ってニコッと笑う栄純。
明るい口調で話すから周りの人達はきっと気づいていないのだろう。

栄純の目が笑っていない事に。

A「あ、でも…そろそろ２時間目始まるよ？」

栄純「すぐ済むから！」

グイッと私の手を掴むと強引に廊下の方に連れて行かれた。

。。。廊下。。。

A「あ、あの…話って」

栄純「なんで早川と授業サボったの？」

単刀直入の質問にドキッと心臓が跳ねた。

栄純「Aには俺達がいるだろ？何が不満なんだよ。」

A「え、栄純…なんで早川君と授業サボったこと知ってるの？」

栄純「秘密。」

この時、なぜかはわからないけど、栄純とはこれ以上関わらない方が良いと思った。
とにかく、今はこの場を離れたい。

A「もう…戻ろうよ。授業始まるから…」

栄純「どうでもいい、そんな事より早川と何話してたか全部教えて」

A「そんなの、栄純には関係ないじゃん！」

思わず口答えをしてしまった、栄純も驚いた顔をしている。

「何してるの、2人で。もう授業始まるよ」

栄純「春っち！」

春市「栄純君、Aちゃんは栄純君だけのものじゃないんだから。ごめんね、Aちゃん。ほら、2人とももう教室戻ったら？」

栄純「春っちの言う通りだったよ。」

春市「…やっぱりね。」

何のことだろう？

と、その時２時間目が始まるチャイムがなったので、2人の会話が気になったが急いで教室に戻った。

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