マット・ハッター 5 ページ26
「雨宮さんが連れてかれちゃった」
松「……」
「どうしよう、キャレン。どうしよう!雨宮さんになにかあったら…」
恐怖でからだが凍りつく
これから雨宮さんはあいつ等に酷いことをされるの?
「雨宮さんを助けなきゃ…そうだ。警察!」
松「いいわよ、呼ばなくて」
警察を予防と取り出した携帯を、キャレンにひょいと奪われる。
松「行くわよ、まーくんが心配なんでしょ!」
うなずく私に、キャレンがちょっとだけ笑った
周囲に誰もいないことを確認して雨宮さんの連れてかれたビルに入る。
コンクリートの階段を、足音立てないように上がる
「キャレン、何階に雨宮さんがいるか分かる?」
松「最上階よ」
外からみたら五階はある気がしたけど、、
もしかして最上階まで歩いて上るの?
「エレベーターとか使わないの?」
松「はぁ?あんた馬鹿じゃないの!?そんなことしたら相手に不法侵入してますが何か?って宣伝してるのと同じよ!」
「うぅ…。」
渋々キャレンの後ろを歩く。ひたすら階段を上る
次第に息が荒くなり、視界がチカチカしたとき
安静にしてろって雨宮さんに言われたことを思い出した。
脳裏に、初めてあった頃の雨宮さんが浮かんだ
一番上までたどり着いたとき、私の息は上がってしまってしばらく立つことが出来なかった。
「はぁ…はあ…」
松「大丈夫?A?」
かなり苦しかったけど、そんなことより雨宮さんが心配だった。
雨宮さんを助けないと。助けなきゃ
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作成日時:2016年11月9日 0時