～忘れられた記憶～part2 (ページ25)

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マット・ハッター４ページ25

「なにここ。」
キャレンにつれてこられた場所は明らかにやばそうな街だった。
違法なものが売り買いされててもおかしくない雰囲気だ
「本当にここに雨宮さんいるの」
あの雨宮さんから想像つかない。
いつもの彼とは真逆な町並みだ。
「ここなんか怖い」
松「だったらそこで待ってたら？」
「余計怖いよ！」
松「めんどくさい女ね」
頼むからイケメンの姿で女言葉やめて。
「…ねぇ雨宮さん本当にここにいるの？」
松「いるからここに連れてきたんじゃない？…待って！」
キャレンの鋭い声と共に、身を隠すように指示された。
「どうしたのキャレ…」
松「しッ！」
キャレンの大きな背中が視界を覆う
大「なんだッ！なにがあったんだぁぁぁあ～！」
松「黙ってろっていってんだろっ！！」
絶叫した大樹の鳩尾に、キャレンの拳が打たれた
お陰で大樹は静かになる。ついでに動かなくなる
「キャレン…大樹、気絶してない？」
松「あらそう？ちょうどよかったわ。大丈夫よ命は取られないわ。多分」
多分って。100%の保証はないの？
大樹を残し、キャレンと壁づたいに歩く
松「…いたわ。まーくんよ」
曲がり角で静止したキャレンの脇から向こう側を覗きこんだ。鼻の高い男とと雨宮さんが話してるのが見える
「雨宮さ…」
松「A、声がでかい」
何を話してるかはわからない
だけど、雨宮さんは終始険しい顔をしていた
…もしかして、脅されてるの？なんで？