マット・ハッター ページ22
私は相変わらず外に出られない。
でも最近、それでもいいかと思えてる自分がいる
朝、雨宮さんが仕事にいくのを見送って。帰ってくるのを待っている
休日は雨宮さんはずっと一緒にいてくれた
好きな人と暮らす毎日を、私は素直に受け入れている
どうしてもッと早く気づかなかったんだろう
記憶はないから初めから自分について学んでく。
私って、かなりひねくれている。困った性格だ
だけど、こんな私でも雨宮さんは好きでいてくれるから
幸せ者だ。
松「あんた幸せそうね」
「へッ?」
手作りのマカロンを持参したキャレンに話しかけられる
あ、やばッ。お茶してたのにボーッとしちゃってた
松「どうせまーくんのこと考えてたんでしょ!?」
キャレンが色とりどりのマカロンを私投げつけてくる。
かわいいマカロンがポコポコ顔に当たる
そんなゴツい手で、よくこんなかわいいお菓子が作れるもんだ。キャレンすごい。いろんな意味で
「マカロン投げるのやめてよ。食べ物粗末にしちゃダメだよ」
松「大丈夫よ、投げたのは全部あんたが食べるんだから。まーくんのは別に用意してあるわ」
キャレンはピンク色のリボンで包まれた箱を取り出した。
松「まーくん!片思いって辛いわ…さらに好きな人に相手がいるなんてあんまりよ!絶望的よ!しかも私より可愛くないなんてありえなーい!」
…確かに、女子力的な意味ではキャレンに負けてるかも。
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作成日時:2016年11月9日 0時