Wonder Land ページ12
「だから、なんでこうなるの」
私は今、雨宮さんと遊園地に来ていた。
雨宮さんと、遊園地に来ているはずなのに
松「キャッ！今の男の子可愛い」
大「ぬ、あの奇っ怪なカラクリは一体…」
麻「…あら偶然ね」
キャレン、大樹、麻未さんなんでここにいるの
「あ、雨宮さん…みんなと一緒に来る予定に変更したんですか？」
雅「あはは、するわけないじゃないですか。」
わぁ、雨宮さん。目が笑ってない。
遊園地に行くきっかけは、私がアルバムを見つけたことがきっかけで、そこには、Aと雨宮さんの写真があった。場所は遊園地
笑ってる二人は、とても楽しそうで、特に雨宮さんは、本当に彼かと疑うほど違っていた。
ジェットコースターの前、Aの隣にいる雨宮さんは今とまるで別人だった。
なんだか、雨宮さんらしくない
…雨宮さんらしくない？
どうして雨宮さんらしくないと思ったんだろう
もしかして、この写真の彼が本当の雨宮さん？
見慣れているスーツ姿の雨宮さんじゃない
大樹とまではいかないけど、活発そうな感じで、今のような落ち着いた雰囲気はない。
雅「なにをみているんですか？」
急に後ろから声をかけられて、思わずアルバムを落としてしまった。
「あぁッ、すいません！勝手に見たりして」
雨宮さんは無言でアルバムを拾い上げると、本棚の奥へ隠してしまった
「雨宮さん、その……」
雅「昔のアルバムです、さて、もう夕食の時間ですよ。準備するので待っててください」
「あ、雨宮さん！あのアルバムの写真の遊園地…どこにあるんですか？」
雅「…」
「私、その遊園地行ってみたいです」
普段、どこに行きたいなんて口にしない私
だって私には記憶がない
きっと世界には楽しい場所がたくさんあるんだろうけど私には分からないし、思い出せない
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作成日時：2016年11月9日 0時
