オロチ ページ50
翌日。
尾刈斗中との試合前に、部員たちは部室に集まっていた。
その中にはエースナンバーのユニフォームを着た豪炎寺もいる。
染岡との一悶着があったりしたが、
『いい加減にしな』
と、ドスの効いた声でAが脅すと静かになった。
染岡や部員たちはもちろん、あの豪炎寺も冷や汗をかいていた。
それはそうとして、春奈が新聞部の情報網を駆使して手に入れてくれた尾刈斗中の試合映像を見ることになった。
その映像の中で、尾刈斗中の怖い噂の一つに当てはまるものがあった。
「ん？これは？」
「なんであいつら止まってんの？」
そう、尾刈斗中の試合相手が動かないのだ。
「たぶん動けないんだと思います。噂では尾刈斗中の『呪い』だとか……」
「「「の、呪い！？」」」
周りが震える中で、Aだけは映像をじっと見ていた。
『(……これは呪いではなさそうだね)』
妖怪と深く関わっているからわかる。
これは呪いではない別の何かだと。
ミーティングの後、雷門イレブンはグラウンドでウォーミングアップをしていた。
リフティングしていたAは、すぐ側に覚えのある妖気を感じてそっとその場を離れた。
妖気を感じたのは部室の裏。
そこでAは小さな声で呼びかけた。
『ミズチ、いるんだろ』
[あぁ]
すると何処からか、双頭の龍のマフラーを巻いた少年が現れた。
彼の名はオロチ。
妖怪の中でもエリート妖怪として有名だ。
Aからは「ミズチ」という渾名で呼ばれている。
『悪いね、急に呼び出して』
[気にするな。お前は我ら妖怪の友。いつだって力になる]
『ありがとさん。じゃあ早速頼むよ』
[あぁ、任せろ]
オロチはそう言うとクルリと一回転した。
すると煙が立ち、人間の姿になったオロチが現れる。
髪型や顔はそのままに、蛇の形ではないマフラーを巻いたジャケットとジーパン姿は、どこから見ても人間だった。
｢そう言えば、ケータたちが試合を見に来ると言っていたぞ」
『あの子らが？…あぁ、イナホか』
Aはごく普通な少年である弟分と、オタクな妹分を思い出して微笑んだ。
『あの子らが来るならみっともない試合はできないね。教えてくれてありがとよ』
「礼を言われるほどのことではない。ではまた後でな」
そう言ってオロチは去り、Aはグラウンドへ戻った。
その様子を、陰から見ている者がいた。
豪炎寺だ。
途中でグラウンドから出るAに気づき、思わず気になってつけてしまったのだ。
「……時羽、アイツは一体何なんだ？」
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
