新しい仲間 ページ49
染岡の必殺技完成に喜んでいた時、自分たちに近づく気配にAは振り向いた。
そこにいたのは、橋の上で練習を見物していた豪炎寺だった。
『豪炎寺……』
Aの呟きに、周りの部員たちも反応して振り向いた。
途端に一年生たちは期待に目を輝かせ、染岡は顔を顰める。
豪炎寺は円堂の前まで来ると、数秒の沈黙の後に口を開いた。
「円堂……俺、やるよ」
その言葉の意味を理解した円堂は、喜びに顔を染めた。
部員たちも喜ぶ中で、Aは橋の上へ目を向けた。
そこには黒塗りの高級車が停まっている。
それが誰のものなのか、Aは理解した。
『(なるほど、お嬢の仕業か)』
その車は雷門の理事長令嬢、雷門夏未のものだった。
彼女とは何度か顔を見合わせているためよく知っている。
帝国との試合という無理難題を突きつけたのも、尾刈斗中との試合を条件にフットボールフロンティア出場を提案したのも彼女だ。
おおかた豪炎寺を焚き付けたのも夏未だろう。
Aはこっそり苦笑した。
『(ケンケン言ってるわりにはやたらとサッカー部に深入りしてくるねぇ)』
口には出さないが、夏未もサッカー部が気になっているのだろう。
案外照れ屋なのだ。
『(まったく……素直になればいいものを)』
大人びているがどこか年相応なお嬢様にクスッと笑いつつ、豪炎寺を囲む仲間たちの元に歩いていく。
そんなAに視線を向ける豪炎寺には、誰も気づかなかった。
その日の夜。
明日の尾刈斗戦に備えて早めに寝ようと、床につこうとしたAは、ふと何かの妖気を感じた。
『……キョウか？』
部屋のある一点を見て言うと、そこから紫煙が立ち上り、うんがい鏡が現れた。
[ペロ〜ン！A様、夜分遅くにすみません。エンマ大王様からのお届け物に参りました]
『お届け物？』
[はい、こちらになります]
うんがい鏡から手渡されたのは、何やら小さなものが入っていると思われる包みだった。
中身を見て、Aはそれが何なのかを理解した。
『……なるほどね。確かに受け取ったよ。ありがとさん』
[いえ、とんでもございません。では私はこの辺で]
そう言うとうんがい鏡はドロンと消える。
残されたAの掌には、青い石のペンダントが握られていた。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
