アドバイス ページ47
『アンタの今の顔、"ソイツ"にそっくりなんだよ』
「ハッ？」
『豪炎寺を見て自分に劣等感を感じてる今のアンタ。だからアタシが"ソイツ"にしたのと同じアドバイスをあげよう』
Aはイタズラっぽい笑みを浮かべて人差し指を立てた。
『"焦らない"』
「……！」
『これだけ。でも重要なことだよ。アンタはアンタのペースで、地道に努力してきゃいい。そうすりゃ"アンタなりの強さ"が必ず見えてくるから』
その言葉を聞いて染岡はさっきまでの自分を思い浮かべた。
目の前で見せられた豪炎寺の凄まじいシュートに、憧れを抱くと同時に嫉妬した。
早くあの強さに追いつこうと焦っていた。
焦るあまりにチームメイトに迷惑をかけ、同じクラスの半田やキャプテンの円堂に心配をかけていた。
全て"焦り"からくるものだった。
『まっ。アタシがアンタに言えるのはそれだけだ。同じアドバイスを"アイツ"にもしたんだけど、あのバカ全く理解しようとしない』
ケッ、と吐き捨てるように言ったAに、染岡は少しばかり寒気を感じた。
青龍も同じく、脳裏に過ぎった蛇の少年に心の中で合掌した。
『今のアンタなら理解できる筈だよ。あのバカとは違ってね。さて、円堂たちが来るまで、自主練付き合おうか』
「お、おう、頼む」
立ち上がってグラウンドに向かう染岡を見て、ひとまずは落ち着いたらしい彼にAはホッとした。
そして空を見上げて蛇の少年……"蛇王カイラ"を思い出していた。
〜おまけ回想 エンマ離宮にて〜
「エンマ！俺は今日こそお前に勝つ！」
「おおカイラ！いいぜ、かかってこいや！」
［大王様、カイラ様、お止め下さい！］
［離宮が崩壊してしまいますニャン！］
カイラは幼馴染であるエンマ大王に勝負を挑み、エンマ大王もそれに乗ろうとしているところを犬まろと猫きよが必死に止めていた。
ピッ)二ヶ月に二、三度ぐらいの頻度でカイラが勝負を挑みに来る。
→ピッ)机仕事で鬱憤が溜まったエンマ大王が憂さ晴らしとして受ける。
→ピッ)二人の実力は推して知るべし。
→チーン)離宮は崩壊する。
そんな悪循環が続いていた……彼女が現れるまでは。
『やっっっっかましいわ、このクソガキ妖怪共がぁ！！！』
ドガッ！！バギッ！！ドゴッ！！
ストレスで倒れかけたぬらりひょんの救援要請に駆けつけた一人の少女によって、二人の最強妖怪は、次の瞬間に地面とお友達になっていた。
この少女、時羽Aが妖魔界最強と謳われるのは、この二人の問題児妖怪が原因でもあったりする。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
