【番外編】愛し、愛される ページ37
先程の妖怪たちの歓迎振りを思い出してAは苦笑し、エンマ大王もつられて苦笑した。
「お前の場合は人柄がいいのもあるけどな。知ってたか？人間界でお前に助けられた妖怪はかなりいるんだぜ」
『助けられたって……』
確かに人間界で困っていた妖怪たちを助けた事は何回かある。
人間に悩まされていた妖怪、腹を空かせた妖怪などを見かけると、つい手助けをしてしまうのがAの癖だった。
だが当の本人はそれを大したことではないと思っている。
エンマ大王は空を見上げて言った。
「俺は信じてるんだ。いつか妖怪と人間、二つの存在が支え合って暮らせる未来を」
『……』
強い光をその目に宿してそう言うエンマ大王を、Aは静かに見つめた。
「どうだ？妖魔界、気に入ってくれたか？」
顔を覗き込んでくるエンマ大王に、Aはフッと微笑む。
『……あぁ。好きだよ、この世界。それに、』
そして未だに楽しそうに遊ぶ青龍と子供たちを見て言った。
『アンタらの事、もっと好きになった』
幼いながらも大人っぽさを感じさせる美しい笑みと共に向けられた言葉に、エンマ大王は思わず顔を赤くした。
そんなエンマ大王には気づかず、Aは心地よさそうに空を見上げる。
それを見ているのは、年中咲き誇っている妖魔界の桜だけだった。
そして今現在----------
「悪かったってA！勘弁してくれよ！」
『アタシゃ同じセリフを何度聞かされればいいんだい！まぁた性懲りも無く逃げ出しやがって！』
あれから月日は経ち、Aは中学生になった。
エンマ大王やぬらりひょんの手助けもあり、今では妖術を自由自在に使いこなすようになり、妖怪の友だちもたくさんできた。
妖怪絡みのトラブルは時折あるが、Aはこの日常に満足していた。
まぁ、問題があるとすれば……、
「なーなーいいだろA〜ちょっとだけだから！！」
『やかましゃあ！！落石の術！！』
ガッツーン！！
……例のサボり魔大王ぐらいだろう。
妖怪と人間
その二つの存在の境界線に立つ少女
これはその少女の始まりの物語
【番外編END】
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
