サボり魔大王 ページ29
「イテテテテ！！離せA！！」
『やかましい！！ホンットにアンタは毎回毎回よく飽きもせず！学習能力ってモンがないんか！！』
Aはエンマ大王の耳を引っ張り、周囲の目も気にせず無理矢理店内から連れ出した。
「何だよ！せっかく勝ちそうだったのに邪魔すんなよ！」
『書類ほっぽり出してまでやることか！毎回アンタを連れ戻すこっちの身にもなりな！こちとらこれから部活だったってのに、遅刻してくハメになったじゃないか！』
「だったら俺なんてほっとけばいいだろ！」
『どアホ！ぬらりがストレスで倒れそうだってきよとまろからメール越しに泣きつかれたんだよ！エンマ大王が部下を過労死に追い込んでどうする！』
ジタバタと暴れてダダをこねるエンマ大王をものともせず路地裏に引っ張り込むと、Aは青龍にエンマ大王を拘束させてポケットに手を突っ込んだ。
そして取り出した一枚のメダルを妖怪ウォッチにセットする。
『アタシの友だち、出てこいうんがい鏡！』
すると黄色の光が溢れ、その中からうんがい鏡が現れた。
［ペロ〜ン！Aさん、今日はどちらへ？］
『よう、キョウ。エンマ離宮に頼むよ』
［分かりました！］
「はーなーせ〜！！」
『うっさいいい加減にしな！アオ、アンタは一緒に先に行きな。椅子に括りつけて絶対に放すんじゃないよ！』
［ギャウ！］
Aは青龍に拘束されていたエンマ大王の襟を掴むと有無を言わさずうんがい鏡に放り投げて、青龍を先に行かせると自分たちも後に続いた。
〜妖魔界 エンマ離宮〜
「やっとお帰りですか、大王様！」
「ゲッ、ぬらり！」
うんがい鏡から出てきたエンマ大王を真っ先に出迎えたのは、肩を怒らせた側近のぬらりひょんだった。
急いで逃げ出そうと試みるが、Aからの指令を張り切って全うする青龍の強い拘束からは中々逃れられない。
そうこうしているうちに、うんがい鏡からはAとセーラーニャン、ツチノコも出てきた。
「いい加減に仕事を放って人間界に行くなと何度言えば分かるのです！？しかもA殿にまで迷惑をかけて！エンマ大王という自覚を持って下さい！」
「だっ、だってよ……」
「問答無用です！A殿、毎回申し訳ない」
『いいよ。アンタらも大変だね。こんなサボり魔のお子様が上司だと』
心から申し訳なさそうな顔をするぬらりひょんに、Aも苦笑した。
エンマ大王のサボりは今に始まったことではない。
迷惑と言えば迷惑だが彼が謝ることは何一つとしてないのだ。
悪いのは、懲りることなくさぼりを繰り返す目の前のサボり魔大王だろう。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
