初得点 ページ22
フィールドに現れた人物に、今度はギャラリーがざわついた。
後半開始直前になってフィールドに堂々と立ったのは、校内で噂の美少女転校生だったからだ。
『……よし。こんなモンか』
浴びる視線など全く気にせず、Aは準備運動を終えると帝国を見据える。
それまでベンチの傍らにいた青龍が寄ってきて、心配そうに［ギャウ〜……］と鳴いた。
そんな青龍にAは安心させるように笑い、他には聞こえない声で言った。
『大丈夫だよ。そんな不安そうな顔すんじゃない。ベンチに行ってな』
その言葉に青龍は渋々ベンチへ飛んでいった。
そして後半開始のホイッスルが鳴った。
前半とは違い、帝国は開始早々にラフプレーをしかけてくる。
鬼道はニヤリと笑うと、ほぼシュートに等しい威力のボールを撃ってきた。
そしてその狙いは……、
「時羽、危ない！！」
Aだった。
「見せてもらおうか…お前の実力を…！」
鬼道はAを見据えて言った。
ボールはまっすぐにAに向かって伸びる。
だが、Aは向かってくるボールから目を離さずにその場から動かない。
「何をしてるんだ！突っ立ってないで避けろ！！」
「当たっちゃいますよ！！」
風丸と少林寺が叫ぶが、Aはそれに反応しない。
やがてボールが眼前にまで迫ってきたその時、
『…フッ！！』
ドガッ！！
素早くその片足がボールに叩きつけられ、鈍い音がフィールドに響いた。
Aのスパイクの足裏でしばらく回転していたボールは、沈黙して地面に転がった。
辺りがシンと静まり返る。
その沈黙を破ったのはAだった。
『アンタらいつまで寝てんだい。ボサっとしてる暇があったらさっさと立ちな！』
呆然としていた雷門は我に返り、慌てて体を起こそうとした。
その隙に佐久間がボールを奪おうとスライディングを仕掛けてきた。
Aはそのスライディングを回避し、帝国側のゴールを見た。
『さて、行くか！』
ドリブルで走り出すAに、畳みかけるように帝国の選手たちがディフェンスに入る。
「行かせるかぁ！」
するとAは止まり、腕を羽のように広げた。
その瞬間、
「「「なっ！？」」」
無数の花弁を残し、Aはボールごと消えてしまった。
「必殺技！？」
「いつの間に！」
雷門の面々も驚きを隠せない。
いつの間にかAはゴール前にいた。
『てりゃっ！！』
「クッ！！」
不意を突かれた源田は充分に反応できず、ゴールを許してしまった。
雷門に初得点が入った。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
