雷門中の転校生 ページ3
『ババ様、行ってくるね』
「あいよ。気をつけてお行き」
玄関で祖母に見送られながら、時羽Aは新しい制服に身を包んで歩き出した。
稲妻のラインが入ったカバンを肩に下げ、軽快な足取りで歩くAの横には、ちょうどAと同じくらいか少し大きめの青い龍、青龍が付き従うかのように浮いている。
Aは「アオ」と呼んでいる。
『今更だけどさ、アオ。アンタ何も学校までついてこなくてもいいのに』
呆れたように言うAに青龍は［ギャウ、ギャウ！］と首を横に振った。
『"Aに何かあったら大変だ"？まったく......アンタといいオカミといい、ちょっと心配し過ぎじゃないかい？アタシ、もう小学生じゃないんだから』
［ギャウ？］
『酒呑？あぁ、アイツは論外だ』
アオは妖怪。
妖怪は普通の人間には見えない。
端から見ればAが独り言を言っているだけのように見えるだろう。
だが幸い、周りにはA以外の人間はいない。
『しっかし、まさかババ様の母校に行くことになるとは思わなかったなぁ。ババ様、あそこのサッカー部のマネージャーだったっていうし』
［ギャウ、ギャウ？］
『あぁ、サッカー部ねぇ。気が向いたらってとこかな？おっと、急いで駅に行かないと。電車が出ちまう』
Aは駆け足で駅に向かった。
Aの家はさくらニュータウンの団々坂にある。
これからAが転校する雷門中は、稲妻町という電車で少し行った町にあるのだ。
要するに電車通学である。
Aは定期券で改札口を通ると、稲妻町行きの電車に乗り込んだ。
『ほー。ここが雷門中かぁ。思ったよりもデカいなぁ』
［ギャウ］
雷門中に着くと、どうやら今は朝部活の時間帯らしく、グラウンドではたくさんの部活が駆け回っていた。
それを眺めながらグラウンドの横を通っていた時、
「危ない！！」
『ッ！？』
突然白黒の物体が眼前に迫ってきた。
本能はそれが何かを判断する前にAの身体を動かし、思い切りそれに足を叩きつけた。
『フンッ！』
蹴り返された物体はグラウンドへと直進し、サッカーゴールへ突き刺さった。
それを見ていた生徒たちは唖然としてAの方を見ていた。
グラウンドの注目を浴びてしまったAは頭を掻く。
『あ、やっちまった』
［ギャウ！ギャウギャウ！？］
『へーきへーき。怪我はないよ』
心配してくる青龍に小声で返すと、そこに別の声がかかった。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
