まさかのベンチ ページ19
その後、無事にロッカーから出られた壁山を円堂が励まし、壁山捜索隊はグラウンドに戻った。
戻った……のだが……、
『………(イライラ』
ベンチにて、Aは超絶不機嫌な顔をしていた。
理由は今こうしてベンチにいること、そして17番に変わったユニフォームである。
事の始まりは、助っ人として来た目金欠流の条件にあった。
エースナンバーしか着たくないという彼に、Aは渋々ながらも10番のユニフォームを譲った。
が、問題はその後の目金の一言である。
「あなたのような女子の出る幕ではありませんよ。時羽さんは控えとしてベンチで見物してて下さい」
『…………ほーう』
この時既に、目金はAの地雷を踏んでしまっていた。
最初に帝国から侮蔑の言葉を浴びていたAのストレスゲージは、実のところ結構溜まっていたのである。
その時のAの顔ときたら、デビビランも大泣きで逃げ出しそうな、鬼を通り越す鬼神の形相だった。
至近距離で目撃した雷門イレブンはもちろん、こちらの様子を伺っていた帝国イレブンも思わず人生の終わりを覚悟したほどだ。
『いきなり出てきていい度胸じゃないか…。そんなことをほざくからにはそれ相応の働きを見せてくれるんだろうね？』
「も、もちろんですとも！」
目金は震えながらも踏ん張ってみせた。
あの殺気で威勢を張れたことだけは賞賛に値した。
……というわけで、今回Aはベンチで控えを取っていた。
先程の殺気に当てられたのか、女だとバカにしていた帝国の面々は嫌な笑みを向けるどころか顔を合わせようともしない。
そんなことをすればピンポイントで強烈な殺意が突き刺さるのは目に見えているからだ。
「ま、まあまあAちゃん、落ち着いて。ほら、後半は出られるかもだし」
［ギャウ、ギャウ！］
横では秋と青龍(秋には見えない)が未だに苛立っているAを宥めている。
Aはハァ〜と溜息を吐き、グラウンドへ目を向けた。
ようやく落ち着いたようだ。
その時、横から声がかかった。
「あの、隣、いいですか……？」
その声に振り向くと、そこにはメモ帳とペンを持ち、赤い眼鏡を青みがかかった髪にかけた少女がいた。
リボンの色からして、一年生だろう。
『いいよ。座りな』
「は、はい！」
ポンポンと隣を叩くと、少女は嬉しそうな顔をしてAの隣に座った。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
