いよいよ本番 ページ17
時が経つというのは非常に早いもので、遂にサッカー部は帝国学園との試合の日を迎えた。
が、試合を迎える前に二人の新メンバーが加入してきた。
松野空介と影野仁である。
『(当日ギリギリで11人揃ったな......。サッカー部もいくらか様になってるといいけど)』
あとは補欠が一人でもいればよかったのだが、この短期間で部員が11人揃っただけでも上出来なので何も言わないでおく。
部員全員が気合いを入れ終わったところで、Aは
声をかけた。
『さて、じゃあグラウンドに出るか。そろそろ帝国学園が到着する頃だよ』
その声がけに全員外に出た。
その日の空は曇天。
雨は振りそうではないが、何か不吉なことが起こる前兆のような空模様だった。
『......嫌な天気になっちまったね』
［ギャウ......］
青龍にだけ聞こえる声で呟くAは、エースナンバーの10番ユニフォームを身にまとっている。
セミロングの銀髪を邪魔にならないように高い位置で一つにまとめ上げ、エースナンバーを背負う姿は美しく堂々としており、見る者の目を引いた。
本人は気づいていないが。
『……！』
何かを感じたAは校門の方を向いた。
心なしか、霧が出てきている。
その霧の奥から何かが近づいてくる気配がしたかと思えば、校門の向こうから大きな黒いバスが現れた。
バスの扉が開くと、帝国の制服を着た生徒がサッカーボールに片足を乗せてレッドカーペットの脇にズラリと並んだ。
そしてそのレッドカーペットの上を11人の選手達が歩いていく。
その先頭を歩くのは、ドレッドヘアにゴーグル、更には赤いマントというなんとも奇抜な格好をした少年、鬼道有人だった。
その腕にはキャプテンマークを付けている。
鬼道は挨拶をしに前に出た円堂を無視すると、早速グラウンドでウォーミングアップを始めた。
その素早いパス回しに、雷門サッカー部は早くも怯み始めている。
Aは表情一つ動かすこともなく、ただその光景を見つめるだけだった。
そんなAを、帝国のバスの上に設置された椅子から眺めている男がいた。
帝国学園の総帥、影山零治である。
「......ほう」
銀髪をなびかせる少女に懐かしい面影を見た影山は、妖しげに口元を歪ませた。
「"アイツ"の血族か......。面白いことになりそうだ」
その呟きに気づいた者は誰もいない。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
