愉快な探偵コンビ ページ15
妖怪ウォッチを持つ二人の少女と三人(？)の妖怪は、近くの公園に移動した。
夕方の公園には数人の子どもしかいない。
Aとイナホはベンチに座った。
『それで？アンタらはなんてったって稲妻町に来たんだい？また探偵社の依頼？』
「そーなんです！実はA姉さんが通っている雷門中の方からの依頼でして......」
『何？』
イナホの言葉にAは目を細めた。
USAピョンを見ると、イナホの言葉を肯定したように頷いた。
［コレがその依頼の手紙ダニ］
USAピョンが差し出した手紙を受け取ると、Aは開封済みの封筒を開いて中身を見た。
そして思い切り溜息を吐いた。
『コイツ......』
差出人はAの知らない男子生徒。
内容はサッカー部についてだった。
なんでも、九日後にある帝国学園との試合の話をその男子生徒は耳にした。
帝国がいろんな学校を潰しているという噂をもろに信じていた男子生徒は雷門も潰されるのではないかと思い込み、偶然ホームページで見つけたイナウサ不思議探偵社になんとかしてくれと依頼したのだという。
『そんで、アンタらは調査をしにわざわざ雷門へ来たってわけか』
［その通りダニ。ここで情報がなかったら次は帝国に行くつもりだったダニ］
「姉さんは何か知らないの？その帝国について」
イナホに聞かれてAは考えこんだ。
『......アタシは帝国学園が全国クラスのサッカーチームってことしか知らないな。けどソイツが心配するようなことにはならないさ』
「そうなの？」
『あぁ。ソイツに伝えておきな。"帝国と試合をした学校は今も健在だ"ってな』
「了解であります！いや〜、以外とあっさり問題解決しちゃいましたな〜」
［ダニ？そう言えばAはさっき、部活中だったダニね？なんの部活をしてるんダニ？］
『さっき話題に上がったサッカー部だよ』
その途端、イナホとUSAピョンはピシリと固まった。
そして次の瞬間にはグイッとAに詰め寄ってきた。
「姉さん、退部してその部活今すぐ！！」
『はい！？』
［イナホの言う通りダニ今すぐ退部するダニ！！］
『ノンブレスでいきなりわけ分からんことをかますな！なんで入ったばっかで退部せにゃならんの！？』
話を聞けば、どうやら帝国は試合では一切の容赦をしないという情報を二人は知っていたらしい。
要はAのことを心配していたのだ。
とにかく二人を宥め、Aは二人も連れてさくらニュータウンに帰ったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
